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  • ライセンス・ブランド最後の大物「バーバリーの戦略」と三陽商会の今後 2014.12.30
     今年の最大のニュースとしては、かなり以前から話題となっていた「バーバリー」と三陽商会の手切れでしたね。すでに三陽商会では09年に、英国から日本との事業を5年短縮するとの通告のあった時点で契約終了の覚悟を決めていたといいます。
     「バーバリー商会」と揶揄された体質の構造改革に踏み切っていたのです。
     業界人としては注目の的ながら、いずれはこういう時を迎えることになるとの覚悟は三陽側にはあって、契約更新の交渉を進めながらもほとんど諦めの境地が全社には充満していたのでしょう。いくら英国の名門ブランドといえども日本国内での認知度はほとんど三陽商会さんの力で構築されてきたことだけは誰もが認めるところです。日本国内に“偽バーバリー”がいろんなところで販売された時も、それが英国製のホンモノだというので仰天したこともありました。他のライセンスブランドとは比較にならないくらい高品質、アフターサービス面で日本のバーバリーは凄かった。
     私のいた会社も、バーバリーの事務所から「内容証明」が送られてきて魂消たことがありました。新人のデザイナーがバーバリー・チェックのパジャマをデザインしたという恥ずかしい騒ぎで、三陽商会さんにも陳謝に伺ったものです。
     三陽さんの本社は08年に移転した東京・港区の汐留のビルから、12年には撤退。移転前に入居していた新宿区の自社ビルに戻っています。三陽さんの財務体質には未だ陰りが見えないだけに、会社の危機にも関わらず「株価」は上向きではあります。
     売り場数も09年末の1933から14年上期で1658まで削減したほか、不振ブランドの撤退や希望退職の募集も実施し、「一連の経費削減額は150億円にものぼった」とか。
     既存のブランドすべてに、「売上倍増のゲキ」が飛んだとの噂もありましたね。これが奏功したのか、13年12月期の負債資本倍率(DEレシオ)は0.23倍とリーマン危機後で最低水準になり、粗利益率も48.5%と最高益だった03年12月期(49.8%)以来の水準に回復しています。
     今年10月末に発表した14年1〜9月期連結決算でも高い利益率を確保しています。三陽さんの「ポスト・バーバリー」は、「マッキントッシュロンドン」にあるようです。
     ゴム引きコートで有名な英国の老舗ブランド「マッキントッシュロンドン」の展開が救世主となるか、ですが、バーバリー本社を凌ぐノウハウを持つ三陽のモノづくりは健在だけに大いに期待したいところです。

  • やっぱり高倉健さんより、鶴田浩二さんが好きだったなぁ! 2014.12.16
     売上が低迷し始めた2014年の「秋物商戦以降」になって、偶像化されていた高倉健さん、そして、菅原文太氏が亡くなった。売上とは無関係ですが。
     高倉さんの映画の記憶は、圧倒的に「八甲田山」でしたね。雪中行軍の悲劇を描いた、新田次郎著『八甲田山死の彷徨』の映画化でした。健さんには悪いが、映画より、小説の方がはるかに強烈で何度も読み返し、読み返して、明治の軍人の、そして何より国を護るということに必死であった日本国民の士気旺盛な姿に崇高さを感じたものです。ロシアは、恐怖の対象だったのですね。
     青森歩兵第五聯隊と弘前歩兵第31連隊が、厳冬の八甲田山を踏破する実話を元に描かれた小説だが、最近語られるようになった高倉さんの逸話で、厳冬の雪中にも関わらずほとんど休むことなく立ち止まり、立ちすくむ高倉さんの姿に今の俳優たちが「映画」と割り切って演技し、撮影されているのとは異なる人間としての共感を覚え、改めてその偉大さに驚愕する。
     映画人でありながら、軍人としての使命感を共有しようとしていたことは、誠に感動です。これぞ名優の証しですか。
     高倉健さんとは、そういう俳優さんだったのだと改めて感銘している。でも任侠映画の時代は、本人も気が進まなかったようだが、明らかに鶴田浩二の方が似合っていたと思うし、私は、鶴田浩二のファンだった。
     義理と人情の任侠道(ヤクザ)の痛快さはまた格別のもので、耐えに耐えた主人公が唐獅子牡丹の刺青と晒を巻いて、日本刀で切り込む姿は忘れられない。その映画館の熱気に、主人公を演じた高倉自身がある種の戦慄を覚えたという。この映画に熱狂した日本人は正義とは、義理人情とは、について自然と人生の進むべき道を学び、生きる力を得てきたように思う。
     そして、菅原文太さんの時代だ。日本刀がピストルに変わった。この映画に義理人情はない。むしろ義理人情は古臭い、時代遅れのものと成り果てていた。私自身、『仁義なき戦い』には、違和感を覚え、以来、日本のヤクザ映画からは遠ざかっている。その後、映画もTVに取って代わられたし観る機会も減った。
     映画は見ないが、ヤクザと警察との抗争が過大に取り上げられるようになり、大沢在昌の『新宿鮫』シリーズは欠かさず読み切っている。新宿を舞台にした組の興亡、ピストル、薬、そして暴対法以来の外国人ヤクザの強大化によって新たな、陰惨で、酷薄な義理人情とは異質の世界が誕生している。
     弱きを助け、強きを挫くと言われたヤクザの仁義は、まさに昔話となった。人間は幸せになったのだろうか?高倉さんの死の意味するものは深刻だ。

  • 阪神タイガース、万全の投手陣と強力打線で、
    巨人を“4タテ”26年のシーズン締めくくる!
     2014.11.02
     阪神は、そもそも球団設立の当初からあくまで「対巨人」を目的としており、そこには、別段「日本シリーズ」の勝利などは眼中にない。
     「日本シリーズ」と銘打たれたパ・リーグの覇者との決戦はあったものの、阪神タイガースにとって、及びファンには「ついでの、付録」であって、余計な試合に過ぎないものであった。つい、巨人との戦いの余波でソフトバンクに1戦目は勝ってしまったが、2戦以降、どの選手にも「対巨人」戦に見せた迫力は失せてしまっていた。勝負は、どうでもよかったのだ!それが証拠に熱狂的な“トラキチ"の姿は、ヤフオクドームには、少なかった。
     別段、ソフトバンク・ホークスが嫌いとか、悪く言いたいとの下心あってのことではなく、このシリーズは、大人と子どもの試合であった気がする。大人は「阪神」であり、子どもは「ソフトバンク」であることは、言うまでもない。大人の野球をした「タイガース」と、高校野球の延長のような「ホークス」、ボンが“秋山監督の10年の労苦”に報いるために、10回の“胴上げ”をやるとか、シリーズ入りに際し「野球を楽しもう!」と監督がいったとか、ボンの高校野球にふさわしい監督であったのかもしれない?
     ホークス選手諸君にはどう見ても高校生らしい初々しさが多分に残っておりオッサン集団のタイガースとは対照的に、ボンの集団であった。
     ソフトバンクにも、ホークスには不釣り合いなオリックスらしい風貌の選手もいるにはいたが、相対に可愛い“ボン"の野球少年の直向きさを感じさせてくれた。タイガースは、巨人戦用に“イカツイ”外人が必要で、相応の働きもしたが、“ボン”との試合にはまるで役に立たなかった。早く、本国に帰りたい思いが強かったろう。
     真面目に考察してみても、セとパの野球の仕方は違っていて、セが「日本式」なら、パは「メジャー式」と言えるかもしれない。広岡、森、星野等セ出身で、それなりの実績を挙げた監督もいるし、野村のようなメジャーで通じる監督もいることはいる。
     タイガースは巨人を破り、シリーズで可愛いソフトバンクに花を持たせた。
    よくやったと褒めておこう!

  • (株)ヌマヤ副社長 新村恭市さん(66)との無念のお別れです。 2014.10.19
     ヌマヤさんには、先代社長沼口博行様を通じて、長年にわたりお世話になってきました。川崎本店は、現在建て替え中ですが、旧本店の3階の応接室で幾度となく、当時の新村部長とも話をさせていただきました。
     小生が、急性心筋梗塞で倒れた時には、沼口前社長様と一緒にいろいろご心配いただき、新村さんご担当?の薬種・薬酒類などの紹介をいただいたり、親身に相談に乗っていただきました。気さくな性格で、電話で不在の場合欠かさず返電をいただくなど、配慮の行き届いた根っからの“商売人”だったでしょうか。
     生え抜きではなく、川崎の老舗百貨店からヌマヤさんへ、後にはマイカルにも移られて、再びヌマヤさんへとキャリア豊富でトップから頼りにされておられた様子が窺えました。小売事業に精通されていたことが納得できます。
     ヌマヤさんでは、主に人事・経理や販促など何でもこなすオールラウンダーで新体制に入ってからは、副社長として新社長を支え、経営全般の要の役割を担う立場におられました。明、平成27年は、川崎本社の新装開店を控えているだけにさぞ無念であったろうと拝察いたします。
     こよなくタバコを愛し、一刻も口から離れることがなくタバコはダメですよ!と申し上げても、俺からタバコを取り上げることは無理だよ!と嬉しそうな笑いが、いつも返ってきました。精々、税金を払ってください、とのヤリトリで話しが終わっていたことが、懐かしくも悔しい思い出となりました。
     9月末であったか、新村さんから「2〜3日、入院するよ」との電話をいただき、退院次第、打ち合わせをお願いします、「また、電話するわ」との会話が最後になりました。その後、気になって幾度か電話を入れましたが「つながりません」とのコールが流れるばかり、まったくの抜き打ち的に逝去の報に接することになりました。10月の中旬に、社員の方から「家族葬」でしたので、お知らせもしないですみません、には、言葉も出ませんでした。
     今日までお世話になった御礼とともに、心からのご冥福をお祈りいたします。

  • “巨星墜つ!”坂倉芳明氏を偲んで心から哀悼の意を表します。 2014.9.5
     坂倉芳明氏(元西武百貨店、三越百貨店社長)が、92歳の天寿を全うされました。坂倉様から見れば「こわっぱ」に過ぎない問屋の一担当者である小生との結びつきは、坂倉様が西武百貨店に移られてからのことになります。
     といっても、たまたま、私の元いた会社の専務が坂倉様と親しく、専務のお供でご挨拶させていただく機会が多かったことに起因すると言ってもいいわけです。一緒にゴルフをさせていただく機会にも恵まれました。確か、社長として的確な判断をするには、会社の机より、ゴルフ場の芝の上に居た方が良いのだ、と話されたことを覚えています。
     坂倉氏は、若くして「三越のプリンス」と言われ、40歳前後には取締役に就任され、その逸材ぶりから、将来の三越社長が約束されたお立場だった、と聞いていました。
     衣料品の百貨店問屋に勤務する一営業マンとしての私にとっては「雲の上の方」であり、どちらかと言えば、業務部門に居られたこともあり、その謦咳に触れることは当然の如くありませんでした。
     ただ、”三越にこの人あり”と言われた坂倉芳明氏については、日本経済新聞を始め業界紙・誌につねに登場され、その一言一句が報道される中で、一種の憧れに似た感情を持っていたことは事実です。「尊敬する人は」と問われ、お会いしたことはなかったのですが、思わず「坂倉さん」の名前を口にしたことを思い出します。
     その坂倉さんが、堤さんの誘いもあって西武百貨店の副社長に就任されます。そして、社長として、昭和50年代の西武百貨店全盛時代を演出されます。その手腕はオーナーたる堤清二氏を上回るものがあったと聞いています。が、幸か不幸か、古巣三越の不祥事のために、西武百貨店を退社され、三越に復帰されます。この辺りの事情は、上之郷利昭氏の著書『逆転のサバイバル』に詳しく触れられています。
     私のような若輩が、坂倉様の訃報に接し、弔問にお伺いする立場にはないのですが、坂倉様の子息芳夫さんとの交友関係で、坂倉社長に弔意を述べることを許されました。
     ご子息芳夫氏の案内で、芳明社長のおびただしい現役時代の事績の説明をいただき、また、多くの遺品に接し、感無量の想いを深くいたしました。芳明氏が百貨店業界に果たされた功績の数々と共に、氏の遺愛の品々は、このまま埋もれさせてしまうことなく、できれば芳明氏旧宅(今は、子息芳夫氏宅ですが)として、一般に公開されてはどうであろうかと、勝手に想像してしまうくらいの世界でありました。ご子息芳夫氏は賢明な人物であり、私が余計なことを提案するまでもなく、今後に向けて坂倉芳明氏の事績を大切に守り、後世に伝えていただけるものと信じています。
     まさに、”巨星墜つ”、もっともっと活躍していただくべき人物であった、と無念の想いを抱きつつ、坂倉邸を後にしました。

  • どうも、世の中“変な方向(逆走)に向かって”走り始めていませんか? 2014.7.30
     今年の夏は、梅雨とは思えぬ激しい豪雨の中で始まり、まだ7月であるにも関わらず、早くも「秋の気配」を感じます。
     1年の過ぎ去る速さに愕然とする状態ですが、経済、外交、財政、軍事問題などの全てにおいて何か分けの分からない“脅威”に脅かされているように感じます。
     「危険ドラッグ」(名称が変わりました)による交通事故の多発、殺人を何とも思わぬ人間が平然と街中を歩いているような時代です。
     中年男の低年齢女子の「かどわかし」、しかも、未解決事件の多さはどうしたことですか? 小・中・高の教育制度の見直しや、大学乱立による「金銭至上主義」教育の進展、高校生と話していて感じる危惧は、つねに“背筋に汗”の状態です。
     21世紀は、明らかに「デフレの時代」ですが、これでは日本がダメになる、私がやれば「デフレからの脱却」は可能だ、との、正に、“神をも恐れぬ所業”が決行されていることによる歪な政治が、一体私たちをどのような世界に導こうとしているのか、人々の心配が焦りに繋がっているのかもしれません。表面を取り繕い、計画通り進行しているかの如く感じさせている「アベノミクス効果」が元凶でしょう。
     多くの経験を積んだ「高齢の人達」が、自分たちが行った責任を感じて勇気ある発言をされています。電力会社による、時の首相に対する献金など、「やっぱり」との感があります。外交文書の公開など、圧力に屈した司法が行政の言うがままに行動している懸念のある中で、その時代に生きた人々の言葉をもっと誠実に聞く耳を持つべきでしょう。
     被爆体験者の話を聞いていた高校生が、なんと、“死に損ない”と罵る世紀なのです!東京大空襲だけではないのです。日本の主要な都市はすべて“焼夷弾”や艦載機による“機銃掃射”を浴びています。“焼夷弾”は、日本の木造建物を焼き尽くすための爆弾で、コストは安く、大量に生産できるガソリンを詰めたロクでもない代物です。
     対抗すべき日本の軍人や官僚(役場の人達)は、何をしていたのでしょう?“バケツリレー”“火消し叩き”に住民を駆り出し、非協力的な国民は役場のオジサンによって、優先的に「赤紙」を配達したのです。
     怖いのは安倍首相のようなトップに立つ政治家ではなく(もちろん、大元の責任はある)、その意をくみ取り“いい子”ぶることで忠誠を誓う側近たちです。大臣、官僚です。
     最近のTVに出る“太鼓持ち”の顔ぶれも大きく代わっています。じわじわと締付けは進行しています。“お笑いタレント”の役割にも注目すべきです。

  • 「ユニクロ」5%値上げに踏み切る!今月末から順次。 2014.06.13
     20世紀末からアパレル業界に吹き荒れた“ユニクロ旋風、健在なり”との感じが強い。
     典型的な「ブラック企業」と称され、世間の指弾を浴びながらもユニクロの強さは圧倒的であった、というより、今なお繊維産業全体を覆い尽くして健在である。競合ブランドといえば、同じファーストリテイリングが展開中の「ジー・ユー」くらいなものだから始末に負えない。
     そのユニクロが、6月末から全商品を順次5%前後値上げすると表明した。理由は、(1)綿などの原材料の高騰、(2)円安による海外生産コストの上昇分を価格に上乗せするという。かねて、4月の消費増税後も店頭売り上げは順調の由、「この際に!」というわけか?ブラック企業と言われ、新卒採用にも影響しそうな時期でもあり、“おとなしく時流に乗るのが得策”との判断か。
     果たして、デフレ脱却に向けての動きの一つと、囃し立てる向きも多い。そう単純に「デフレ脱却」は達成し得ないが、いよいよ来るべき時が来たという思いは強い。
     10年近く前の話になるが、さる関西系のアパレルの社長さんに、「中国の人件費が高騰していけば」この先、どうなるのでしょうか?との愚問を呈したことがあった。社長曰く、「全く心配はありません。中国は奥が深いのですよ。なるほど海岸地域の人件費は上がっていくでしょう。しかしながら、奥地の人口は無限というより、ハッキリしないくらい人口は多い。また、共産党の国だから勝手に土地を離れることは許されないのですよ。万一、中国がダメになってもインドもあればアセアン諸国もある。南米やアフリカまで考えれば、50年や100年くらい心配はありません」とのことであった。
     これは、人件費だけの話であって、極端に早くなったMDのスピード感に対応できるだけのインフラの整備や、原材料の高騰、為替の問題、さらに再び湧き上がる民族問題など、一企業では解決できない問題までには思い至っていない。各土地に根付いた“風習”、“宗教”などが、カベとなって安易な「モノづくり」体制の障害となり始めているのだ。
     時代の変化は、まさに“逆風”となりつつあることを前提に考えたい。


  • 2014年度(平成26年)FBRマスターコース9期生の参加者募集!
     4月12日[土]の(一社)東京都中小企業診断士協会主催の「スプリング・フォーラム」に続いて、5月24日[土]には、(一社)東京協会中央支部大会が開催される。
     通称「FBR」は、(ファッションビジネス・リデザイン支援マスターコースの略)中央支部に所属しており、ここで本格的に9期生を募集することになる。所属はともかくとして、他の支部員でも、協会未加入のメンバー、他の「士」業の方でもファッション企業に興味を持つ方は大歓迎である。時代を”肌で感じる”ことが重要なのだ。
     ファッション業界は、時代の風を最も速く受け、その影響を他社よりもいかに早くビジネス化できるかが問われる業界である。それだけに、FBRで「現場力」を学ぶことは、自身にとっての「業務遂行力」として、企業内診断士であろうと、独立診断士であろうと一流の企業人としての実力を磨くことができる。
     デフレからの脱却を目指すアベノミクスは、異次元の金融緩和から財政出動を繰り返して、今や引くに引けない経済環境を創り出している。国の借金は1,025兆円に達しているのだ。
     国は、公約を果たすべく労働組合に代わって「ベア」を主導し、法人減税に向けて配偶者控除の廃止・縮小や残業代の不払い奨励など、なりふり構わぬ姿勢である。変動する経済環境の変化も見落としてはならない事態を迎えている。


  • 東京都中小企業診断士協会「スプリング・フォーラム」開催さる! 2014.04.12
     新しい中小企業診断士を迎えて、恒例の「スプリング・フォーラム」が開催された。この行事は、4月1日付で正式に中小企業診断士として認定された新人を歓迎する協会の行事である。いわば、会社の入社式に当たるものだ。
     中小企業診断士協会も新しい時代を迎えている。従来のように試験業務を主として行う機関から、一般社団法人としての新しい時代の波を受けることになっている。国家資格としての中小企業診断士試験は協会が独占的に受注することができなくなって、今は一般企業もこの試験実施の入札にエントリーできるようになった。そうなると、協会の体質の弱さもあって早速、一般企業が中小企業診断士1次、2次試験の権利を落札することになってしまった。
     中小企業診断士協会としてもこのような状況が続くと、その存在価値がなくなり、協会に加入しない中小企業診断士が増加してしまうという立場に追い込まれることになる。その意味でも、「スプリング・フォーラム」等のイベントを増やすこと、協会内の研究会やマスターコース等のレベルアップによって、一般企業の追随を許さないような企業診断の実績を高めていかなければなるまい。
     協会加入のメリットが、より以上に高まるような施策を打つ必要もあり、中小企業診断士としての独立・成功の支援策が何より重要となろう。
     スプリング・フォーラムに際して、協会幹部に猛省を促しておこう!


  • ファッションビジネスは、すべての業種に共通する新しい経営基盤の確立を求められている! 2014.03.28
     ファッションビジネス研究会3月例会の講師中小企業診断士 新井信裕先生から重大なメッセージをいただいた。
     新井先生は、元々は繊維産業のご出身であり、中小企業診断士の草創期から中小企業診断士制度を構築してこられた功労者のお一人だ。診断士制度を国家が必要としたのは、日本の企業全体の98%強を占める中小企業の発展なくして日本の産業基盤が強化できないため、戦後、アメリカをも凌駕し得る技術革新を成功させるためのマニュアルを政府が作成、中小企業に強制・指導する人材、伝道師的役割を果たすために創設された資格だ。大企業を支えるため裾野産業たる中小零細企業の「近代化・高度化」を指導するための資格制度なのだ。
     一般の「経営コンサルタント」とは、明らかに異なる国家資格だ。したがって、診断士制度は繊維産業から始まったと言っていい。日本経済は繊維産業の恩恵を受けることで発展を遂げ得た。ただ、繊維産業は後進国の追い上げを容易に受けやすく、また国家の重工業政策推進の支えとなるために先進国からは輸出規制を受け、後進国には技術移転せざるを得ない立場をもち、「製造→卸売業→小売業」という流通経路を最も速く崩壊させるに至った。
     現在、日本の全産業で起こっている経営基盤崩壊の端緒は、まさに繊維産業(=ファッション産業)から始まっているのだ。
     中小企業診断士の立場は微妙だ。国家(政府)の作成した企業近代化のためのマニュアル伝道師としての立場は、今日まったく失せてしまい、本来の資格の意味がなくなっているという事実だ。
     ファッションビジネスの基盤を再構築することから、新生中小企業診断士制度をスタートさせなければならないというのが、新井先生の講演趣旨であった。
     資格制度の根幹に触れる重要な講演に、改めて感銘を受けた。


  • 世の中が変な方向に回り始めているのではないか? 2014.3.25
     マレーシア航空の残骸が見つかったらしい?と報じられている。どうも世界の隅々まで“管理”しているはずの米国が、この件に関しては、一切情報を発していないということは、やはり、おかしい、変だ。
     最近のTV番組で、民主党時代まで盛んに論陣を張っていた論客たちが姿を消し、“お笑いタレント”や元“歌手”?といった、およそ報道番組に不向きな連中が“したり顔”で座っている。どうも、まともな発言が封じられている空気があるような気がする。NHK会長氏の“不穏当な”発言で、またまた、NHK料金の不払い運動も起こりそうな気配だ。
     安倍首相の言動も、相変わらずの威勢の良さには変わりはないが、肝心の政策に“ほころび”が目立ち、官邸内からの対外的な刺激的発言で揺れている。対中国・韓国包囲網も、要のロシアによるクリミア半島制圧で、せっかくのプーチンとの仲も揺れている。日米同盟との板挟みは、覚悟して、安倍さんも行動していたのだろうが?
     オバマ・アメリカの力が俄かに衰退しつつあることの証明かも知れず、念願の日米韓3か国会議の前に、韓国は中国と会談を持つという。歴史に疎い日本人!と笑われそうだが、確かに朝鮮国は、長い間中国の支配下にあったわけで、NHKさんが放映する「韓国ドラマ」においても、朝鮮は国王の交代には、中国(といっても、明や清国)の承認を必要としていたのだ。倭国は常に、古代から朝鮮にとっての“禍”以外何物でもない。
     消費税の話も変だし、大手企業の「ベースアップ」もわざとらしい気がする。政府が、大手に賃上げを要求すれば、大手は中小・零細にその分を押しつけてくることくらい“承知”していよう!
     風雲児橋下君も、石原慎太郎と組んで“ただの兄やん”になった。それでも、雪も解けて桜が咲き、春が来て夏が廻ってくるようだ!


  • 体調がすぐれなかったわけではないのですが、あっという間の3月中旬に! 2014.03.15
     昨年の後半から、にわかに動き回る仕事が増えてしまい、暑さも気にならず、とにかく猛スピード(かつての力からは衰えているのでしょうが)、で走ってきた感じがする。
     12月末頃には、頭が痛くなり、「エライコッチャ」と思っていたら、なんと頭のてっぺんに「帯状疱疹」なるものが居座ってます、と近所のクリニックでの診断。体温が38度を超えるようであれば「入院です」なんて、驚かすものだから、「じゃ、自治医大に紹介状を頼んまっさ!」とお願いした(循環器科でご愛顧いただいてますから、ついでに)。
     驚いたことに、皮膚科のお兄さん、なんと「辞書を取り出して、へぇ!帯状疱疹ねぇ」と調べ始める始末で、頭を診るでもなく「何の薬飲んでます?」、あんまり大した病気ではないらしい?「まぁ、月1回程度、様子見ましょ」ということで落ち着いた。内科でも診てもらいましょ、とは、さすが自治医大だけのことはあり、安心した。
     正月以来、またまた多忙を極めて、中小企業診断士らしい2つの仕事で走り回ることに。家内に散々に言われた「インフルエンザ」対策を無視したことから、風邪を召すことになり「面倒見ないわよ」との「合わせ技」で攻め立てられる始末。
     気が付いたら、なんと、なんと!誕生日が目前だ。安倍のオッサンに付き合っていたら、日本もどうなることかと心配になっている今日この頃です。Facebookも、Twitterも、lineも、ホッタラカシでは、アカン!
     デカデカと「ブログ執筆中」なんて看板出しながら、さぁ!これから“ヤライデカ”!
    “男がスタル”わけには、いかないのだ!


  • 2014年、*。:.゜アケマシテヽ(´∀`)ノオメデトウ゜.:。+゜
    さらなる飛躍の年へ!
    2014.1.5
     年越しで抱えている「帯状疱疹」については、昨12月27日自治医大さいたま医療センター皮膚科で受診、「頭は、気にしないで洗いなさい!清潔にしていないと、ウイルスが入り込みますよ」と脅かされてしまった。「家内に洗ってもらっている」なんて冗談でしょう!自分で洗いなさい!と一喝!「微熱が続いて?」、内科では問題ないといわれているのでしょう?
     気にしないで、清潔にしなさい!!
     そうか、2014年も頑張るぞ!
     麻生財務相が、「第3の矢はともかく、アベノミクスという“気”で経済は回復している」と、例の調子で豪語している通り、病気も“気”で回復しそうだ!まぁ、何となく景気回復気分で暮れのボーナスが増えて、小売業にも恩恵があり、年末商戦は賑わったようだ。(この目で見られなかったので、?ではあるが、人出は良かったという?いずれも残念ながらTVや新聞情報ではあるし、福袋と一緒で百貨店の広報も前年比5〜20%+くらいは発表しておかないと自店の評判を落とすと頭に刷り込まれている?のだ)。
     アベノミクスといえば、大納会は日経平均株価1万6291円と大幅増。前年末(1万395円)から56.7%上昇した。安倍総理もパラリンピック佐藤選手を引き連れてのご満悦ぶり!確かに、デフレに喘いだ過去20年間とは様変わりの状況であることは事実だ。日銀の異次元緩和などを受けて、円相場も昨年末の1ドル=86円台から105円台まで下落してしまった。日本企業の3月決算における業績改善に期待した買いが相当に入ったことがわかる。年末にかけては、様子見の短期的投資家が株価指数先物に買いを入れて、現物株を押し上げる傾向が目立った。これで、明日の大発会で、いくらを付けるかで、今年の吉兆も占えよう!
     小生の「帯状疱疹」はヤマを越したが、アベノミクスの正念場はこれからだ。成長経済の切り札が、“カジノ”という「経済特区」にあるとは、いよいよアベノミクスも追い込まれてきた感はある。


  • 猪瀬アマチュア都知事、土壇場で妙案を考え出した!アマチュアでは通るまい! 2013.12.22
     石原都政は、実際動かしていたのは猪瀬副知事であったのに、カネの話は石原氏に一任していたのか?百条委員会設置によって追い詰められることがハッキリした上は、のらりくらりの答えでは耐えられなくなったためだろう、来年度予算の遅滞やオリンピック運営委員会設置遅れを言い訳にして、辞職に大義をつけた。とはいえ、作家としての生命も終わりだ。ヒトの良い都民の皆さんに、回顧録でも書いて稼ぎたいところだろうが、そうはいくまい!
     あの鞄に5千万円が入ったのかどうか、チャックも締めないでほったらかしは、都議会議員の諸君も無責任極まる。まして、東電病院払い下げの話まで浮上したのでは、「知らなかった、親切な人だと思いましたよ」では、如何にもヒトを馬鹿にした話だ。都議の皆さんもこのままでは”鼎の軽重が問われる”といった存在に終わろう。
     あとは、地検任せでは、都議会の総務委員会の存在意義も、百条委員会も何とも後味の悪い「猪瀬騒動」で一件落着となろう。
     帯状疱疹という奴も、後味が悪く、微熱は治まる傾向にあるが、頭の痛さは尋常ではない。今も、パソコンを投げ出したくなるくらいの痛みと戦って打ち込んでいる。ついつい、無礼な発言にもなってしまう。
     今年もあとわずか、痛みを吹っ飛ばす気合いで頑張りたい!


  • 病気にはいろいろあるようで、
    現在“帯状疱疹”という奇病で足止めを食らっています。
     2013.12.10
     そういえば私の母親が時々”帯状疱疹で、痛くってなぁ”と嘆いていた記憶がある。何回か聞いた気がするものの“へぇ〜、そんなもの”と気にもかけずにいた。おふくろの“帯状疱疹”は、一体どこにできたのだろう、と今にして気にかかる。さぞ、痛かったのに、親不孝ものメ!
     “バチが当たったのか”私には「左側頭部の首筋から頭の真上」まで、水泡が一杯できてしまった(不思議なことに、右側には全くない)。
     頭が痛い、と感じ、普段お世話になっている自治医大さいたま医療センターで見ていただき、「念のため」にCTを撮りましょう、との配慮をいただいたものの、「全然正常で、心配ありません。軽い頭痛薬を出しておきましょう」。「そうですか」で1週間経過したが、一向に良くならない。その内、丸首衣料の着脱時に頭髪が引っかかって痛い!「お父さん、頭に一杯ブツブツができてますよ!」とは、家内の言。慌てて、近所のクリニックへ。
     全治3週間外出はダメ、無理すると神経痛などの後遺症が残りますよ。また、ウイルスが頭に入れば“脳炎”になることもあります。体温が、38℃超えたら救急車呼んでください!
     自治医大が、11月18日、クリニックの25日から、そろそろ3週間だ。かなり瘡蓋ができ、頭痛も収まりそうだが、これがナカナカ。熱は37℃前後を行き来している。ドタキャン5件を含めて、迷惑をかけています。PCくらいいいですよ!と言われたのが、12月5日頃か?
     年内一杯無理しないほうがいいかな?と覚悟をしていたところ、尊敬する人から、「ストレスには“笑い”が一番の良薬」とのご託宣。年末に落語会への招待をいただいた。落語で今年の“オチ”をつけねばならぬ!!


  • 2013年・年間「流行語大賞」“お・も・て・な・し”についての遺憾! 2013.12.04
     そもそも、東京オリンピック招致に大して興味もなかったし、滝川クリステルなる人物も好きなタイプではない。大騒ぎした招致決定の立役者のひとりでもある猪瀬都知事さんも、これからという時に“タヌキのシッポ”を出してしまい、興ざめのこのとき、(@゜Д゜@;不思議や「流行語大賞」とは、恐れ入った!
     『営業戦略“おもてなしショップ”今塾』を看板にしている手前、不愉快この上ない!滝川氏には、「おもてなし」の本質について、よく知ってほしいものだ。東京一極集中では、崩壊する国土は救えないではないか?
     年間を通じての流行語ともなれば、やはり“じぇじぇじぇ”“今でしょう!”じゃないですか?“倍返し”も突然の浮上で、それだけ一党独裁に対する遅まきながらの民意が反映したのか?と、勘ぐりたい。
     アベノミクスから、いつの間にか『特定秘密保護法案』にすり替えてしまった安倍政権、消費増税に向けて経済政策の失敗隠しの伏線と思われる。株価は1万6千円を窺う情勢、円安で一気に上場企業の決算環境を改善したものの、株価は外資が主導し、輸出は不振、輸入は国民生活を苦しめる結果となっている。
     今は、「リーマンショック」再来を予見して、営業戦略を見直す時期に来ている。ファッション産業、アパレルメーカーにとっては、「成熟産業」との悲観的見方を廃し、新「成長産業」化への舵を取るべき時期に来ている。ファッション業界はいつまでもユニクロを恐れていたのでは、発展はない。


  • 溢れかえる情報から時代の流れに振り回されない“冷静な眼”を持ちたい! 2013.11.04
    “楽天イーグルス優勝\(^o^)/”、福島原発廃炉に向けてトルコに原発輸出!福島問題、とうとう言っちゃった「石破発言」、やっぱり国家は国民を裏切るか?東北大震災に引けを取らない日本各地の風水害続発・国土崩壊の危機迫る!地域の国土を知る「土建業者」の多くの企業が倒産し、労働者の多くは地域を離れてしまって、いまさら慌てても集まらない。
     いくら刑罰を重くしても繰り返される”ストーカー殺人”等、鉄道の人身事故は、日常茶飯となってしまったようだ。人身事故のニュースは、人が亡くなった、怪我したことより、電車が不通になる、遅れる「言い訳」となってしまった。
     天安門広場に暴走車激突!新疆ウイグル自治区という漢族が支配する地域の住民の呻き声が聞こえる。同地は、漢族国家の生命線だという。かつて、満州は、日本帝国の”生命線”だったことがある。”歴史を知ることは現在の字引だ”と、つくづく思う。だが、高校教育では「日本史」は選択科目だ。
    「特定秘密保護法案」と「国家安全保障会議」(日本版NSC)」法案の審議が始まった。何かが“粛々と断行されている”薄気味悪さは、大正デモクラシーから満州事変へと進む時代の流れを教訓としなければならない。
     次々と流れて忘れ去られていく情報の多くにもっと慎重でありたいと思う。


  • 式年遷宮という二十年周期で繰り返される行事にわく伊勢にふりかかる災難が、今年を象徴? 2013.10.08
     こんな表現は大変恐れ多いことながら、天皇家は“伊勢神宮の神官”が本職である。皇居内には、伊勢神宮と同様の「聖なる空間」があり、天皇陛下は、日々神官として礼拝を欠かすことができない。これは、『昭和天皇』(原武史著・岩波新書)で、「(昭和天皇が)“神”に向かって、何を祈り続けたのか」を読むと、戦後、皇室祭祀令が廃止され日本国憲法が施行されて象徴天皇になられた1947年以降も「公務」ではなく「私事」として連綿と継続されてきたことが記されている。
     今上陛下が、昭和天皇の跡を継ぎ、同じ「天皇家の私事」を継続されているのかどうかは、私の知るところではない。伊勢神宮と皇室のつながりは、あまり表沙汰にはされない歴史上の秘事なのであろう。
     皮肉にも、その伊勢で大手米問屋による不祥事が発覚した。三重県産米と称して中国産米、米国産米、さらには飼料用の米まで、それも三重県出身のGMS最大手イオンの“おにぎり”用に販売していたというから、誠に恐れ多い仕儀ではある。”神をも恐れぬ”行為とは、まさにこのことであろうか。
     古来、“近江泥棒 伊勢乞食”と言う。江戸時代に際立って活躍した近江、伊勢二地域の商人の特徴を、悪徳商人のイメージとして吹聴した俗説に過ぎないが、今流に言えば、両者のビジネスモデルの違いがはっきりと表現されていると言えるかもしれない。
     一説には“近江殿御 伊勢小正直”だったとの説もある。当然、伊勢を代表する三井家のごとき商人を指しているのではなく、“伊勢乞食”とは、商人そのものではなく、元禄時代から隆盛を極めるようになる庶民たちの“お伊勢さん参り”で、参道でのお土産で散財し、困窮した庶民が道端で物乞いをするようになり、その姿を“伊勢乞食”と称したのではないか、とも言われている。
     今回の大手米問屋の所業たるや、“伊勢小正直”ならぬ、“伊勢乞食”を想起させるに十分なふるまいであったことを、極めて無念に感じる。


  • 暑熱の8月から、波乱の9月への幕開けか? 2013.09.03
     8月は、7月から実にさまざまなことが続き、我ながらよく体力が持ったものだと感心している。
     本業の中小企業診断士としては、実務補習を7月に続いて担当させていただき、また補助金交付申請のために原宿や渋谷を飛び回った。また、別件で茨城、長野、松本などへの出張も相次ぎ、手帳を眺めて見ると、まったく「空き」がない。体力というのは不思議なもので、目的があって行動していると全く暑さを感じないものらしく、むしろ心地よい充実した日々であった気がする。
     お陰様で9月の予定も引き続き活発だが、多少の休息がないと疲れがドンと出てくる恐れがないとは言い切れまい。
     昨日の、越谷を襲った竜巻時は、隣の吉川市にいた。かなりの黒雲が、少し離れた上空にモクモクと湧き上がっており、土砂降りになることを覚悟していたが、幸い何事もなく、よかったですね!と話していたくらいで、まさか越谷の惨状を予測だにしなかった。
     温暖化の影響でもあろうが、人間油断をしていると思わぬ落とし穴にはまってしまうことの警告でもあろうか。
     日本中のいたるところで気候の変調が報告されている。油断禁物だ。


  • 人口の高齢化で限界集落が増えていくことで、小売業は“行商”化する 2013.07.31
     限界集落の惨劇は、誰もが横溝正史の小説の世界を思い出した。もちろん、時代背景が違うために小説と比較して「どうこう」というものではないが、改めて、これからの日本、あるいは先進国と言われる社会が決して幸せをもたらしてくれそうにないことに気づかされたのではないか?
     地方の都市を訪問して、何よりガッカリすることは、イオンやセブン&アイの看板を列車の中から眺めたり、有力なコンビニ店が商店街に鎮座していることだ。
     かつては、サラ金の店舗、次いで「ガラ系ケータイ」ショップが、空き店舗に進出イヤーなムードを醸し出していたものだ。
     百貨店さんの進出に断固反対の運動で盛り上がった時代もあったが、人口の高齢化で、“クルマ社会の到来”で騒いだ“タヌキの出る場所”に出店した巨大なSCの運命も、意外にアッサリと終末期を迎えている。
     江戸の昔は、大店(おおだな)を構えていたのは、すべて「問屋」であって、小売は、すべて“行商”によって行われていたものだ。
     話題のイトヨーカ堂の“行商バス”を、テレビで見て、やっぱり歴史は繰り返すか、と感じる。これを称して「21世紀型の小売革命」というそうだ。
     江戸時代の“行商”+SNSによって、「オムニチャンネルの確立」という。要は、よりお客様に接近することが、新しいビジネスモデルになると言うことか?


  • 自公圧勝でこれからの政局は、直接国民と対峙することになる 2013.07.22
     参議院選挙結果を受けて、国民の政治不信は一層高まったことになる。自公政権は国会内での野党との論戦ではなく、直接民主主義を実践することになる。早く言えば、国会が国民を代表する立法機関としての機能を喪失したのだ。国民の多くが、国会そのものに不信を突きつけたことになる。自公政権を追い詰めたとも言える。
    「アラブの春」に戻ることはあるまいが、政権は政策実行に際しては直接国民の声を聴かなければなるまい。
     ファッションの世界でも、流通の世界でも競合店の消失は、地域での勝者に対する責任を倍加させることになる。消費者の論理を無視しての営業が消費者によって左右され、否定されることを意味するのだ。
     アベノミクス政策は失敗するだろう。責任を、他の野党に押しつけることはできないし、参院の捻じれのせいにもできない。袋小路に入った自公政権はこの事態を乗り切れるか。


  • アベノミクス効果は、否定できない 2013.07.01
     胡散臭さが漂うアベノミクスではあるが、こと景気に関する限り、日本経済にとって一種のカンフル剤としての効果が実感できる。
     円安、株高の乱高下に一喜一憂することはあっても、なにかが変わろうとしている気配だけは感じられる。ただ、都議選の自公圧勝と記録的な投票率の低さから、先行き不透明感への国民の不安感は増したようだ。それは、共産党の躍進にも代表される。今、投票所に行ってしまえば、共産党候補者に一票を投じるしかない。7月の参院選でも同じような結果となろう。
     銀座松坂屋の閉店効果(建物の老朽化が主因)などもあって、消費全体に活況が見られるようだ。百貨店復権とのハヤシ記事にはうんざりするだけであるが、確かに落着きを取り戻しつつある地方の百貨店さんを訪問することは“うれしい”限りだ。


  • PCのリプレイスで四苦八苦中! 2013.06.22
    VISTA版を、考えてみれば5年弱も使いすぎてなかなか反応も鈍くなり、思い切ってリプレイスすることにした。
    初めは、アップルコンピュータにしたらと息子が勧めてくれたが、いろいろ嚇かされて、結局はデスクトップ型だけに「8」版に落ち着いた。
    父の日に、滅多に帰宅しない息子夫婦ではあるが、「俺がやってやる!」と、リプレイスをやってくれたはいいが、「時間がないので後は自分でやれば」とさっさと引き上げてしまったのには参った。基本的には、VISTAと同じではあるが、細部に違いがある。大したことではないところで苦労する?
    面倒なのは、すべてフォローします、といってくれた富士通ではあるが、Outlookのことは別で、ブロバイダーに関することは、そっちで聞いて、となってしまう。
    息子から「こんなにもデータ残しておいてもっと整理をしておかないと、操作が重くなるのは当たり前だ!」ぶつぶつ独り言をいいつつ、引っ越し作業をやってくれたデスクトップのデータが、どこに行ったのか分からない。
    まあ、息子の仕事が忙しいのは結構なことではないですか?と家内に慰められて、これでは男が廃る。頑張りまっせ!


  • 「規制緩和」こそが、成長戦略なり! 2013.06.04
    規制緩和とは、従来のしがらみを脱することである。アベノミクスが、求める成長とは20世紀型業界、企業をマーケットから排除し、その後に新しい自助、自立型の戦略に裏打ちされた欧米型の企業を育てあげようとするもの!
    従来の殻を否定し、焼野原の上に力のあるもののみを中心に立て直すことこそが、新しい成長戦略の核となる!
    過去の利権に護られた、すべての業界は徹底して排除されよう。利権を護ろうとする輩は、たとえ沖縄であろうと福島、三陸の被災地であろうと容赦はされまい!
    規制緩和の錦の御旗のもと、国民を恫喝し、一気に過去の悪夢時代に引き戻す戦略が、着実に実行されつつあるようだ!


  • 繊研新聞の記事から「これはおかしいというより誤りではないか?」 2013.5.14
    繊研新聞5/14日付(6)面に『グローバル・テキスタイル&モードビジネス研の科研費研究報告会から』の記事が掲載されている。この研究会は、文部科学省の科学研究費助成事業としての、二つの基礎研究の一環であるらしい。
    この研究助成がいかなるものかは、判然しないままに以下、批判を加えることは不適切とは思いつつも、このレベルで本当に国費を使って研究されたのか不思議と言うほかない(すべてを精査したわけではないことも断っておかねばならない)。
    明治大学経営学部岡田教授の一文を読んで愕然としたことを報告しておきたい。この教授は、中小企業論やIT(情報技術)経営専攻する立場から毎年100社前後を訪れ、現場調査を行われているという。同教授は、
    「アパレル産業はかつてQR導入でITの必要性を見いだした先駆的な業界」と評価、QRが原型となって、食品業界のECRが続き、現在のARにつながっている、として、最近の中小企業のIT企業経営について話をされたらしい。
    これは、米国のQRの話であって、少なくとも日本の話ではない。日本のQRは食品業界が先行し、アパレル業界が米国に学びつつ追随していったというのが真実だ。アパレルを代表して、百貨店さんとQRのための交渉を行った本人が言うのだ、間違いはない。はっきり、「米国では」と書くべきではないか?
    『卸問屋は情報を武器に業界活性化』の中で、”タブレット端末で高齢者ニーズの掘り起こし”を「都内のある衣料品店」の事例で説明している。安直すぎる提案で、さして役立つとも思えない。「現在、繊維業界では中小の卸問屋の経営が厳しいといわれる。しかし、卸問屋は情報を持っているので、情報を武器として、その能力を川上や川下に広げて、かつてのQRのように業界を良くしていくチャンスだ」という。
    残念ながら、時代錯誤も甚だしい。本当に現場を歩いての結論であるか疑わしい!


  • 若者がファッション産業に魅力を見出せなくなっている? 2013.05.03
    (「繊維産業流通構造改革推進協議会」メルマガより)
    メルマガの編集子によると、同氏の長年に及ぶ友人が失職したという。さる有力ファッション専門学校の専任講師としての職を失したとのことである。年齢的にも問題がなく、ファッションに対する情熱も十分に有しており、なぜ自分自身が解雇されたのか、理由が分からないと嘆いているという。
    編集子によれば、その理由の一つとして「ファッション系専門学校に学ぶ学生数の激減に原因があるのではないか」と分析している。文部科学省の統計によると、ファッション系専門学校の学生数は、1977年に8万9千人を数え、実に、全専門学校の学生の3分の1を占め、圧倒的にトップであったという。その後は、減少に次ぐ減少で2012年にはピーク時の5分の1以下1万6千人と全体に占める比率は2.9%になっているという。各種専門学校の増加が原因か?
    本年のファッション系専門学校の入学者数も前年を割り込んだらしい。編集子は「ファッション産業の基盤に危機が忍び寄っている」のではないか、との憂慮で文章を締めくくっている。一理はあろう。
    ファッション系専門学校もさることながら、就活支援で各地の高校を回って感じることは、5年前くらいは、まだ校門前に「あぐら」を組んで座り込む女子学生も珍しくなく、教室内はペットボトルや運動着が散乱し、オロオロする先生方を尻目にして、堂々と自己PRする覇気ある生徒もいた。
    教育の現場についての論評は避けるが、やはり、何かが「おかしい」のだ。生徒数の減少で、高校の統合化も進んでいるし、全体に真面目な(フリをした)生徒が増えているように思われる。傾向としては、一時急増気味であった大学希望者が頭打ちになり、専門学校希望者は増えているという。理由については、4年間支払う学費がネックになっているとも言われている。
    一説に曰く、「東大生の多くは、年収の高い家庭に育っている」とか?
    十数年前の格差社会を生み出した猛々しい小泉経済政策の成果がこんな形で表われているのだとすれば、今回のアベノミクスは何をもたらすのか?


  • 「ファッションビジネス・リデザイン支援マスターコース」(FBR)
    7期生の「終了式」を行いました。 
    2013.4.27
    24年度中小企業診断士を対象とした勉強会のFBRも、お陰さまで企業様のご協力をいただき、7期生7名の修了式を横山町奉仕会館4階会議室をお借りして開催しました。
    FBR顧問の松崎香澄先生の「中小企業診断士の社会的使命」と題した記念講演をいただき、修了生一同中小企業診断士としての決意を新たにいたしました。
    懇親会には、アパレルを理解する上で最適のお店として毎期の会員が研修会場として利用させていただいた、川崎市に本店を構えて居られる「(株)ヌマヤ」様の沼口博行前社長にもご出席をいただきました。
    (沼口様は、経営の第一線から引かれオーナーとして会社を支えられるお立場に替わられることになりました)本当にお世話になりました。
    OBも多数参加し、お互いの近況やら仕事上の相談事などの情報交換に余念がなく、同時に25年度の「8期生」を迎えるための作戦を考えてくれています。次へバトンを渡していくことで真に中小企業様に役立つFBRによる支援組織=プラットフォーム作りも可能になるからです。
    「今塾ショップ」のページをご覧ください。


  • 「還元」値引セール、禁止とは? 2013.04.15
    政府のやることは徹底しているようで、度が過ぎると嫌われる。江戸時代でもあるまいし、商売に口を出し始めたのは東条内閣以来の気がする。「消費増税転嫁法案」の審議が4月12日、衆院で始まった。
    大手スーパーなどが増税分を価格に上乗せしないで、中小の納入業者に押し付けるのを防ぐねらいというが、値引セール制限が透けて見える。「政府が安売りを規制するのはおかしい」のだ。
    口火を切ったユニクロの柳井さんに拍手を送りたい。仕入の価格交渉やセールの宣伝文句まで規制する法案らしいが、当然、「価格の決め方は自由競争であるべき」が、天下の公法だ。
    中小企業の立場を守るための独占禁止法や下請法もあるのだが、不当に歩引きをしたり、引取りを拒否したりする違法行為と小売価格の決定とは異質の問題だ。
    日銀が「すべてのカード」を切ったにも関らず、円安・株高の恩恵を受ける立場の人々は数少ない。金融商品で大儲けすることのない大多数の国民にとってはトンと縁がない。百貨店の高額品が好調らしいとは嬉しいニュースではあるが、間もなくしり切れトンボに終わる。ここを見越して、小売業界に圧力をかける政府は消費増税に向けて焦っているようだ。道を誤ってはならない。


  • アパレル業界を脅かす円安の行方 2013.04.09
    黒田日銀が躍動し、円安・株高が進行している。リフレ理論の現実化であり、日本以外の各国ではいずれも成果を収めてきた経済学理論だとリフレ派の学者は胸を張る。
    今や「輸入浸透率」が、98%とも言われるアパレル業界ではこの円安によって、大打撃を受ける可能性は極めて高いのではないか。消費者は、すでにアパレル商品の徹底した安さを享受してきている。これから、小売価格をアップさせることは容易ではあるまい。また、日本国内に流通するアパレル製品の50%以上は、いわゆるファストファッションに代表される安価な商品群だ。
    国内生産回帰説も有力ではあるが、掛け声ばかりで現実的ではない。アパレルメーカー始め、国内生産には消極的であることは論をまたない。表の顔と裏の顔は別物だ。
    となれば、円安の進行はますますアパレル生産にとって脅威とならざるを得まい。すでに、通販業界などでは小売価格改定の動きが出ていると聞くが、今後の消費税アップの影響も考慮に入れるとアパレル業界にとって、トンネルの出口には程遠い。


  • 黒田日銀総裁「打つべき手はすべて打った!」 2013.04.05
    遂にアベノミクスは、安倍首相の発言通り日銀を巻き込んで何が何でも「物価上昇率2%」(2年以内)達成に全てのカードを切ったことになる。
    さっぱり理由が判明しない北朝鮮と同様に、「いきり立つ」安倍政権の「円安・株高」に日本経済は沸き立っている。冷静さの求められる日本銀行も「戦力の逐次投入はしない」というあたり、北朝鮮も一気に南下作戦を実行するかもしれない。
    大量の円が出回る。これから金融機関は持て余し気味の融資先を探して”血みどろ”の戦いが始まるのだろうか。これらの金の行方が大変気になるところだ。人口減・少子高齢化が絶対命題の日本経済にとって、バブル期とは事情の異なる時代背景の中でいかなる「経済成長」が果たせるのかは疑問だ。
    20世紀的発想で考えれば、有り余る円は、軍事費と公共事業に託すことになろう。米国からの買物は戦闘機であり、空母も、歓迎されるだろう。公共事業は、使い切れない復興予算がある中でさらに膨大な予算が組み込まれ、なんらかの言い訳付きで官僚の諸君が群がり空費することになる。
    安倍君、黒田君の”尻拭き”をするのは、誰だ?


  • 民主党政権下でも円安・株高は進んだか? 2013.3.30
    とうとう3月も末になってしまい、あまりブログとしては間が空きすぎとなってしまった。これでは、ブログの用を成さない気もするが、気にせずに続けることとしよう。
    前回が”疾走するアベノミクス”について書いていたので、その続編の形で3月のブログを終えたいと思う。かねてより、私が勝手に師事するところの業界の先師にどうしても聞きたいことがあって、相手の迷惑も気にしないで押しかけた。今回の「円安・株高」は、自民党政権になって安倍氏の政策が功を奏しているのかと言い切っていいのか、との疑念だ。「どうもそうではないのでは」という気持ちが私自身の中に生まれていて、どうしても先師に確認したかったのだ。
    質問は、「民主党政権は未だ任期は残っていたので、そのまま野田氏の短慮なしに続投していたら?」どうであったろうかという、もはや意味の無い問いである。先師の回答の根拠は、私からは明らかにするわけにはいかないところであるが、師曰、「民主党政権下でも円安・株高に多少の差はあったろうが」「この流れになっていたことは間違いないでしょう」との結論をいただいた。
    あたかも、アベノミクスの三本の矢のお陰で今日の回復基調(”気”だけではあるが)がもたらされた、との錯覚を国民の多くが抱くことに多大の懸念を抱くがゆえである。何でもあり、のごとき安倍政権の傍若無人ぶりを許してはいけないのである。沖縄の基地問題も県民の意思には無関係に日米合意を行うわ、原発や復興問題は形だけで済ましてしまうつもりだし、明らかに軍事同盟であるTPPへの参加を表明するわ、国民軽視で突っ走る安倍自民党に騙されてはいけないのだ。
    経済界の”提灯持ち”経営者やマスコミの扇動に踊らされることなく、今後の動向に改めて注視しなければなるまい。


  • 疾走する「アベノミクス」の行方! 2013.03.08
    春が実感できるようになり、円安、株高が一段と進んでいる。「景気下げ止り」との日銀発表も3ヶ月連続だ。
    流通系企業が、相次ぎ給与引き上げを表明した。産業界全体に波及するにはまだまだ時間がかかろう?
    そろそろ最悪のシナリオも考え始めねばならない時期も迫って来ている!慌てて囃し立て、最悪のコースを突っ走ることになっては後戻りできまい。


  • やっぱり日本は、米国の属国なのだろうか? 2013.02.27
    なんと、自身のブログに2月はまったく記事を書きこまなかったことになる。少しは、久しぶりにアパレルの仕事がしてみたくなったという心境の変化もあった。そのためか、「きじ」と打つと「記事」より「生地」が先に出てくる。面白いものだ!「俺は、仕事をやってるぞ!」
    丁度、中小企業診断士の実務補習も重なって、土・日もない忙しさ?とはなりました。優秀なメンバーと、協力いただいた会社さんの好意もあり、こちらは順調に進行中と言ってもいいかな?
    その間に、”アベノミクス”とやらで、日銀総裁は辞任、円安は快調にまた株価も1万円台をキープしている。なんとなく浮かれた国民の妄想が先行して安倍政権の支持率も70%を上回っている。これで景気も良くなるのかは甚だ疑問ながら、TVのコメンテーターも「太鼓叩き」が増殖中である。TV始め、大手メディアの責任の無さには呆れるばかりだ。
    安倍首相のオバマ大統領との会見の様子や帰国後の談話には、朝貢外交の臭いがする。オバマさんに報告して了承をいただいたというニュアンスが、まったく気に食わない。果たして沖縄のことなどほとんど眼中になく当然、辺野古沖の航空路建設は「既定の事実」として、民主党のようにへなへなすることはない。沖縄の知事の話も上の空で聞いている感じだ。すでに、工事も始まっているらしい(正確には分からないが)。
    TPPの問題も、オバマさんに了解をもらったの一点張り、なぜTPPはオバマに擦り寄らないと解決しないの?筋が違うんじゃありませんか?とは、頭の良い人は言わない、言ったらえらいこっちゃで、となる。
    偶々、夕刻の国会中継に間に合って、見ていたが野党もなんとなくのボケた質問であって迫力なく、安倍さんもほとんど聞いていないのか、心此処にあらずで何を話しているのか、途中で話がおかしくなる。ボケたか、誠意ある問答にはならない。隣りでは”アキバの兄貴”が、ニヤニヤする姿に自民党の傲慢さが滲み出ている。


  • いよいよ”人からコンクリートへ”始動! 2013.01.30
    「ロケット・スタート」の安倍内閣、スピードだけは今までの内閣に負けないだけの力を遺憾なく発揮した。
    内容としては、従来と大差ない「成長戦略」で新味は感じられないが大胆な金融政策、機動的な財政政策、で退路を断っての民間投資を喚起する成長戦略だけに、アベノミクスは”ルビコンを渡った”ことになる。2013年度予算は、最大規模92.6兆円、12年度の補正予算を加えると実に100兆円の規模に達する。
    社会保障費で生活保護の水準を切り下げる一方で、公共事業関係費は増額に踏み切った。さすがに自民党内閣だけに狡知に長けた予算づくりで国民に向けての目晦ましも”さすが”ではある。
    安倍首相は、「政府がどれだけ所得の分配を繰り返しても、持続的な経済成長を通じて富を生み出せなければ、経済全体のパイは縮んでいく」との正論を吐いている。いくら公共事業費を積み上げても「持続的成長」には繋がらない。自民から民主政権下で100兆円の公共事業費を今まで突っこみながら、デフレ脱却どころか700兆円を超える借金が残った。
    退路を絶った「次元の違う」戦略が立案されるだけでなく、それの実現なしにわが国の将来は悲惨なものとなる。道連れにされてはたまらない。
    アベノミクスの批判を超えて、全国民が立ち上がるべき時だ。


  • TPPは物価目標を引き下げる? 2013.01.24
    産業競争力会議が、いよいよスタートする。安倍首相の筋書き通りの政策進行で、大胆な金融政策と機動的な財政出動を固め、日銀とのインフレターゲット目標2%の共同声明にもこぎつけた!
    問題は、これからだ。残る成長戦略はいくら首相が張り切っても簡単ではない。気になるのは竹中平蔵氏の存在だ。竹中と言えば、どうしても規制緩和、構造改革がメーンの柱だ。
    小泉構造改革の失政の二の舞い懸念が、頭をよぎる。竹中主導でのTPP加入は、国内の競争を激化させて物価を引き下げることになる。果たして、首相の言うとおり「持続的な日本経済の成長」に繋がるかは疑問だ。


  • 「体罰」とは何ぞや?橋下市長の下した”体罰”?の行方 2013.01.18
    大阪市立高校の「体罰」問題は、いよいよ民主主義そのものの本質を問う局面まで発展してきた。別段、スポーツに体罰は付物とは言わないが、例の相撲部屋の一件でもあるまいに、橋下政権が誕生した暁には恐ろしい事態が起こることを予見させるだけの権力至上主義者だ。
    要は、戦後民主主義が歩み、積み上げてきた実績を一挙に崩壊させるだけの威力を持つ人物であることだけは間違いない。文句があれば、選挙で落選させればいいのだ!と言い放つ独裁政治家の素養は十分だ。安倍政権にも、この種の臭いが付きまとうが、数にモノをいわせての政権奪取は、憲法であろうと法律であろうといくらでも変えることは可能だ。
    何かと弁護士であることを笠に着て、言うことがおドロおドロしい。決められない政治に飽き飽きした国民の多くは、拍手喝采との感じも強いが、「決められない政治」こそ民主主義の本来の姿であることも忘れてはならない。感情を露わにする上司の下で人財は育つより、排除されることになる。その典型が今回の措置であり、他人への配慮の欠片も感じられない。


  • 安倍首相は、なぜ急ぐ? 2013.01.12
    12年12月16日に衆議院の総選挙が決まって以来、安倍氏のはしゃぎぶりは尋常ではない。
    敵失のせいもあって自民党が圧勝するや、直ちに首相気取りで次々と野田首相を無視した形で政策を発表し続けた。正式に総理大臣に選出されたのは12月27日のこと。これ以前からもすでに憲法改正や国防軍創設の構想などをぶち上げ、選挙の争点にならなかった原発問題にも 自信をのぞかせて、原発再稼働はもちろん新規原発開発構想も口にしている。
    安倍首相の”アベノミクス”、「三本の矢」政策は、一斉にマーケットが反応して円安が続伸、低迷していた株価も急伸し始めている。孫への遺産相続は無税との情報が流されると学習塾の株価が上がるなど、閉塞感が漂っていた民主党政権と様変わりの状況だ。
    結局は、公共事業を柱とする旧自民党政策が基底に見え隠れするが、国民に目暗ましを眩ませて一気に7月の参議院選挙も圧勝といきたいところか?そのためには、13年度の国債発行は52兆円に、復興予算は「青天井」を豪語している。建設国債の発行にも踏み切り大盤振る舞いと言われようと気にする様子はない。
    あまりにも急ぎ過ぎる自民党安倍政権の狙いは、返って国民の混乱を招き、日本経済を破綻に追い込む危険性も増していることに注意したい。
    安倍氏の狙いは、単に7月の参院選の勝利だけにあるのだろうか?


  • “蛇の道はへび?”の新年を迎えて、時代はどう動く? 2013.1.6
    新年に入っての「朝日新聞」朝刊の第一面トップ記事を並べて見る。
    (いずれも連載記事のトップ記事は除いた)
    1月1日[火]「『原発近くの住民への国給付金』辞退、福島事故後に倍増」
    1月3日[木]「米『財政の崖』を回避』富裕層に増税・円安1ドル87円台」
    1月4日[金]「『手抜き除染横行』回収した土、川に投棄」
    1月5日[土]「朴新大統領、訪日へ調整『韓国に特使、安倍首相親書』日韓関係修復へ意欲」
    1月6日[日]「『東京23区生活保護の高齢者』都外施設入居、4年で2.6倍」
    この5日間のトップ記事だけで、今、何が起こっているのか、明らかである。安倍人気の高揚感とは異なり、実際の課題は山積だ。
    (1)12月の総選挙以来、急速に色褪せてきた福島原発問題の恐怖。手抜き除染の横行は、総額6500億円の国家プロジェクト崩壊を予測させる。環境省・元請けゼネコン・下請会社共々に起きるべくして堂々と行われている実態が報じられている。
    (2)原発の近くで暮らす住民に現金を支給する国の「原子力立地給付金」。給付金は「原発推進のための利益誘導」であり、制度に対する抵抗感が立地住民の間で広がり始めている、とのことだ。この制度を作ったのは、他ならぬ自民党政権だ。特に、安倍首相に読んで欲しい記事だ。
    (3)2013年度の世界経済を揺るがすアメリカの「財政の崖」回避。ただし、1月2日から始まる政府支出の強制削減を、景気への影響を避けるために2カ月延期されるというだけ。先延ばしによる回避だ。
    (4)冷え切った日韓・日中関係の修復に一歩。安倍首相は訪米、中国にも森元首相を特使として派遣するという。米国経済改善に向けて武器輸入で貢献したい安倍氏、中韓両国は日本の「国防軍」創設を歓迎するわけはない。
    (5)切実な高齢者の問題。東京23区で生活保護を受けながら、郊外の施設に暮らす高齢者は、2009年の2.6倍になっているという。養護老人ホームの縮小、病院の療養病棟縮小等については、小泉人気の陰で発案・進行されて、結果的に民主党が責任を負わされたか?
    TPPに止まらず、日本だけで済む問題ではないだけに「モノを言う」国民であらねばなるまい。


  • 2012年度 記事


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