今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi
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宿屋四郎兵衛の筆舌剛健
No.16
「“プロの街”を健全化させるには、
各社の企業体質強化が求められる!」
(問屋連盟通信 2012年5月1日より)
問屋連盟通信 - 筆舌剛健ある大手商社社長が社員に檄を飛ばす「カ」「ケ」「フ」の意味するもの

◆ビジネスの成否は“人”
最近のファッション業界、特にアパレル業界の状況が何とも不透明であり、気にかかることが多い。アパレル大手のトップに直接話を聞いても、お定まりの内容以上は聞き出せない。自社の話はもちろん、他社のこととなると余計に言葉がハッキリしなくなる。どこも迷っていることだけは間違いなさそうだ。
むしろアパレルより繊維素材メーカーが、ユニクロ等との直接取引で元気回復が目立つ。
5大商社で繊維出身の社長さんが居られる企業は、残念ながら1社しかない。元から繊維系の商社で、現在も依然として繊維の扱い高では他の競合商社を圧倒してはいるが、それでも今までは、せいぜい繊維出身は副社長止まりで、社長まで上り詰めることはまずなかった。
その商社のOBにお会いした。本体からは離れられてはいるが系列企業の社長として現役で活躍中。物産、商事等の大手は、繊維部門を本体から切り離してしまい、すべてを別会社で運営している。
 さすがにこの商社は、本体で繊維事業を行いながらもいくつかの有力繊維企業を子会社として保有し、お互いに競わせている。本体は若手社員で固め、子会社にはベテラン社員が配置される。
 OB氏曰く、「本体の若手は、挨拶の仕方も知らん、商売の仕方も話にならん、儲け方を知らんし取引先とのコミュニケーションも悪い。大体、自分の足で歩くことのできんヤツが多すぎるよ」と、かなりお冠(オカンムリ)だ。「でも、その分ウチの商いが増えるので結構な話や」と、コンペチターの立場ながら本体の繊維ビジネスを憂える姿勢はさすがだ。 
 “商売は人による”とはよくいったもので、この子会社はOB氏の社長就任で業績は急成長している。「前任の社長は、社長室に座っていただけや」「ワシは、この部屋には普段おらんでぇ。今日はアンタと会うために開けたんや」と平素の仕事ぶりをサラリと披露。 
 「でも、商いは増えたけど、儲けは思うようにいかんなぁ」と、今後の繊維ビジネスの行方には疑問符がつく。

◆カ・ケ・フとは?
 かけふ、と聞くと、ぴんと来るのは、かつてミスタータイガースと称された掛布雅之三塁手だ。もはや野球界でも忘れられた存在になりつつあるが、伝統の一戦・対巨人戦に欠かせぬ立役者で、阪神の歴史になくてはならない存在である。
 誰もが、昭和60年の巨人の大エース槇原投手からの掛布、バース、岡田の3連続バックスクリーンへのホームランを思い出し、興奮する。
 繊維出身のさる大商社の社長が、いま、社員に飛ばす“檄”は、掛布にあらず、「カ・ケ・フ」なのだ。この3つの言葉を徹底せよとの厳命でもあるのだ。すなわち、
「カ」=「稼げ!」
「ケ」=「削れ!」
「フ」=「防げ!」
となる。
 大商社だけに、繊維事業だけではない。事業内容によっては「カ・ケ・フ」の言葉を消化し、実行するための手法も異なってこよう。そこは、各部門長の判断で担当事業に合致した行動に変わっていくことになる。
 この“檄”が、時代にマッチした“人”を育てるのだ。

「カ」=稼げ!

◆市場閉塞感を打破せよ
現在のマーケット全体を覆う停滞感や閉塞感は、経済成長に見込みがなくなったことや、景気が悪く、先行きの不透明感で「ゆめ」「希望」といったものが持ちにくくなったことにある。
東日本大震災以来の閉塞感は、東北3県の復興や原発問題から一歩も抜け出せないまま、一年が経過してしまったというスピード感のない政府の動きにも原因があろう。
日本全体が“仮死状態”に陥り、ファッション業界全体を見ても、小さな動きはあるものの、何となく無風状態になってしまったかの感が強い。 
たとえばユニクロの「ヒートテック」も、国内ではもはやこれ以上の販売は期待し得ないだろう。同種の商品は、合繊各社とアパレル企業・流通企業とのコラボレーションで次々と生まれ、もはや価格競争の域に達してしまっているのだ。
次の「メガヒット」商品が見つからない。業界で、新しいトレンドを作り、発信していくだけのスキームづくりが遅れているのが原因だ。時代や消費者の気分を先取りすることに長けているはずのファッションビジネスの強さ、魅力等を発揮することにあまりにも臆病になっているのではないか。

◆ユニクロの挑戦
その点、相変わらずユニクロは挑戦的だ。今春は日本のデザイナーを起用した二つの商品ラインを打ち出している。「日本発のデザイン性」をテコにして、世界的規模の長期的デザイン戦略を目指すという。
 一つは、おどけたオバケ調のロンパース。父子お揃いのライダースジャケット。いずれも、3月にオープンしたユニクロの最大級店舗・銀座店の開店を皮きりに、国内外50店舗で順次発売していくという。
 UU(ユニクロ・アンダーカバー)と名付けられたこのラインは、大人の男女から乳幼児までの「家族の服」約百型で構成されるという。デザインは、アンダーカバー高橋楯(じゅん)氏。最先端モードと鋭いパンクテーストの融合だ。
 二つ目のラインは、クリエーター佐藤可士和氏を起用、滝沢直己デザイナーが服のデザインを担当し、「画期的な機能性と普遍的デザイン性」をうたって東レなどの日本の繊維素材メーカーが開発した軽量、かつ吸湿・耐風性に優れた素材で、“美しい服”作りを目指す。
 このライン、すでにテニスの「錦織圭モデル」として発売されている。

◆問屋街企業の挑戦
問屋街の企業にも同様の挑戦が求められているのではないか。来街者の減少を嘆く前に「やるべきこと」があるのではないか。新風を巻き起こすために、素材メーカー各社とのコラボレーションや、著名クリエーター&若手デザイナーの起用によって、溢れんばかりの「ワクワク」「ドキドキ」商品を開発し、発売していくことだ。
すでに開発されている企業もあるはずだが、不思議に外部への発信には伝統的に不熱心で、自社の顧客だけに知ってもらえればいいと考える風土が未だ根強い。ツイッター(Twitter)やフェイスブック(Facebook)に代表されるSNS(ソーシャル・ネット・ワーキング)を活用して、もっと各社が積極的に行動すべきなのだ。
ここも、キーとなるのは“人”だ。

「ケ」=削れ!

◆積極的に先入観・固定観念・常識を捨てる
限界なく、自社の業務の全てを見直し、少なくともコストを1/3にすることを目標に設定しなければならない。
 もう人件費を中心にして引き下げるべきものはすべて完了した、と考えている経営者は意外に多いことに驚く。海外から仕入原価の安い商品を買って来さえすれば、という先入観・固定観念・常識が経営者の頭を支配しているのだ。
もちろん、同じ商品でも隣接する会社が少しでも安く仕入れてくれば、それだけ自社の採算は厳しくなる。といって、同業同士が疑心暗鬼になっていては、地域の安定的発展は望めない。
仕入価格を他社より安く抑える努力と共に、自社内の抜本的コストダウンの実現が求められる。そのためには、次のような「殺し文句」は、社内では使えないはずだ。
(1)以前にやったことがある
(2)今までの経験則からこれは無理だ
(3)そのやり方は、当社に通用しない
(4)その案は幼稚で実用的ではない
(5)それは、取引先の協力が得られないね
(6)今からでは遅すぎる
(7)周りの影響が大きく、その方法はダメだ
(8)前任者が失敗しているから、それはムリだ
(9)それは、平凡すぎる
コストダウンの見直しには限界はない。毎日がコストとの戦いだ。企業はシンプルに、単純明快にすることが理想だ。

「フ」=防げ!

◆企業体質を“筋肉質”に
 「防ぐ」とは、企業体質を強化し、外敵を圧倒するビジネスを展開することだ。決して、守る・護ることを意味しない。
 自社の持つ“強み”を徹底して強くする・磨き上げることだ。その事実を広く、各地に知らせることだ。グローバル化時代の企業運営においては、“奥床しさ”など微塵も役立たない。
 自社の“強み”を広くオープンすることこそが「防げ!」の戦略だ。 
(経営支援アドバイザー)
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