今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi
今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi
今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi 今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi
今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi 今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi 今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi
今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi 今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi

今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi
今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi
今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi
今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi
今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi
今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi
今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi
今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi
今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi
宿屋四郎兵衛の辛談辛語
No.21
「“保守”とは、急進的であっても、善いものは守り育てることである。」
(問屋連盟通信 2010年4月1日より)
問屋連盟通信 - 辛談辛語“社会人”を育てる経営
 「なぜ、もっと社員教育をやらないんですか、とくに代金回収が悪いですね、徹底的にやるべきです」、「この実績では、もっと成果主義を取り入れて成果の上がった社員と、そうでない社員の格差を付けるべきではないんですか」、「それでも新卒採用は続けるのですか」と、つい強い調子で話をしてしまう。
 これだけ年々、売上げが低下しているのですから、多少厳しく社員に接する必要もあるでしょうね。このままでは、間もなく「損益分岐点売上」を割ってしまいますよ。そうなってからでは遅いんで、今、手を打ちましょうよ。
 そうですか、でも「私の考えは違いますね。もちろん、売上げの低下傾向を止めるとか、粗利を上げることは重要ですよ。でも、実績の上がらない社員には、もっと先輩や上司が手を差し伸べて、少しでも成果が上がるように引き上げていこうというのが当社の創業以来の経営方針です。成果の上げられる社員が、どれだけ力の劣る社員を助けることができるかが当社の経営です」。

会社は、社員が創る
「会社は“人を育てるところ”でもあるのですよ」、「新卒で入社して、辞めて、直ぐに他の会社に移ったとしても、社会に出た最初の会社の躾(しつけ)の良否は、その人の人生の宝であるべきものなのですね」、
キチンと利益を挙げること、そして正しく納税することと、社員を立派な社会人に育てること、これが経営者としての役割ですからね。
確かに、業界全体も悪いが当社の業績も良くない。でも会社としてやるべきことは一杯ある。それを可能にしてくれるのは私じゃない、社員なんですよ。社員が成長して、環境にマッチした素晴らしい企業を創りあげてくれることが、私の“夢”といえるかもしれません。 創業60年を迎える和装卸売業さんである。 

“社員”あっての経営
 「年配の社員が圧倒的に多いですね」、「永年の間、採用ナシの現有メンバーで、この会社をどうされていくんですか」、「世の中、どんどん変わっていきますよ。パソコン使うのキライ!なんてバイヤーが、平気でのさばっていてどうするのですか」、「折角のPOSレジも中途半端で、多額の投資も活きませんね、ムダそのものです」、もう社長が英断を下す限界点じゃないですか。
 小売業って、社員で成り立っているんですよ。POSレジやSKU管理がまったく不必要とは言いませんよ。でも「こういう不安定な世の中ではPOSなんかより、遥かにバイヤーのキャリアが会社を支えてくれるんだよ」、「君は、いつも在庫!在庫!というけど、これだけの在庫を集めてくれるバイヤー達が居てこそお客様も集まってくれるし、信用にもつながり、当社の業績にも大きく貢献してくれているんだよ」。 

地域店舗支える女性
在庫の多いことは、会社の信用でもあるからね。マイナス面だけ見てはいけないよ。
残念ながら、当節、問屋さんに力が無くなって、日本橋へ行っても商品は揃わない、そこで「バイヤーの人間力=ネットワーク」で日本各地に飛んで商品を集めてくれているんだ。バイヤーだけでなく、各店舗は地域に合った商品を揃えなくてはならない、そこで店舗の担当者も仕入れに走ってくれるんだ。いまは女性スタッフの力が大きいね。本当の戦力だよ。
それも、価格だけじゃ売れんからね!「いまの売れ筋、明日行われる地域のイベントを知って商品を仕入れてくれる」バイヤーや各店の女性スタッフの皆さんって“神様・仏様”だよ。
これはPOSでは不可能な仕事だね。天候や気温、流行もあるが、やはり地域で限定される商品のウエイトは、これからも益々大きくなっていくからね。これはPOSでは出てこない力だよ。
創業100年を超える衣料小売業スーパーさんである。

企業自身に根付く哲学
 いずれの社長さんも先代(先々代)からの教訓を守り、しっかり足許を固めた経営で迷いや揺るぎがない。
 世の中の変化がどうあろうと自社の「身の丈」から判断し、経営はこうあるべしとの信念は見事というしかない。また、厳しい時代を共に生き抜いてきた社員に対する信頼もあろう。
 一時的な景気循環に一喜一憂し、バタバタと慌てふためき迷走してしまうことなく、“人”を主軸とした自社の経営資源でしっかり対応していこうとする姿勢が明確だ。
旋風を巻き起こしたファストファッションも一段落、今後どのような戦略を打ち出してくるか予断は許さないものの、“他社は他社”との割り切りが重要だ。社員を通しての消費者や顧客に対する配慮には、絶対の自信が漲る。
 もうこれ以上考えられないと思われる完全なビジネスモデルであっても、どこかの時点で必ず天井を打つ時が来る。
 問題は、この時点を自覚した時の会社内部、社長自身の判断が企業の将来を決するものだ。とくに、中小企業においては、社長の“ぶれない”姿勢こそが重要と改めて認識させていただいた。

企業経営の広がり・深さ
 筆者自身の反省も込めて述べれば中小企業診断士としての立場上、つい“教科書”的解決法を企業様に押し付けようとしてしまう。知識中心主義の典型だ。
 また、経験の浅いコンサルタントは試験問題で出たようないろんな手法を使ってみたがる、インターネットの普及で極めて安易に業界の知識が得られる、そして成功例も無数に紹介され、知識として知っている、そんなことから当該企業の弱点や脅威も一目瞭然に掴めてしまうように感じてしまうことがある。
企業様の実態を十分に理解していない薄っぺらな知識に過ぎないことに気付かないことが多い。
 そうなると、会社の実態を診るより前に、「どこそこの企業は、こんな手法で経営改革に成功しましたよ」、「どこそこの商店街は、こんな方法で活性化しましたよ」、貴社は、どうしてやらないんですか、ついついいろんな成功事例を押し付けようとしてしまう。
決して間違ってはいないが、この企業様、この地域に合わないものは合わないのだ。問題は、いかにして皆様にご理解いただけるかということだろう。

知識・見識・胆識
 どうしても「知識」が先行してしまう。「見識」に至るまでには、さらに多くの時間を要するはずだ。さらに、その企業の社長様が持つ責任の重さや、その経験に裏打ちされた「胆識」を理解するには、社長様から「教えを請う」姿勢を必要とするだろう。
 ネット経由で会社経営の深さ、広がりまで理解できるようになったなんて、傲慢以外のなにものでもあるまい。まさに自らへの自戒である。

「保守」である大切さ
 故安岡正篤氏は、英国保守党の名相ディスレーリの言から、保守とは「維持し、改造すること」であり、「急進的ではあるが、善いものを保つことにおいては保守的であるべき」ことの大切さを述べておられる。
 また、『呉史』によれば、保守とは、「保業守成」即ち業を保ち、成を守るという意味であり、「創業垂統」を承けるものとある。先代の創業垂統を継いで、その業を保ち、先代の成功をよく守り栄えていく、これが保業守成であり、これこそが、保守そのものの意味であると解説されている。(安岡正篤著「活眼 活学」PHP文庫より)
 問屋街のあるべき方向を示唆する教えと言うべきであろうか。
←
←
↑
→
↑
copyright IMAJUKU by IMASHUKU