今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi
今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi
今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi 今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi
今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi 今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi 今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi
今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi 今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi

今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi
今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi
今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi
今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi
今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi
今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi
今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi
今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi
今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi
宿屋四郎兵衛の辛談辛語
No.27
「“セール待ち”より、企業努力の粘りに期待したい」
(問屋連盟通信 2010年7月1日より)
問屋連盟通信 - 辛談辛語「父の日」プレゼント
 久しぶりに息子夫婦が帰ってきた(といっても、都内からだが)。6月は、家内の誕生日と父の日があるため、気の毒ながら年中行事化している。息子の仕事の関係で日曜日は出社だそうで、対オランダ戦を自宅のアナログTV(古いTVがしっかりしているので、買い替えるわけにはいかない)で観戦。「順当だね」と、日本人として許されざる発言を残して夫婦は車に乗った。
 息子は結婚以来、父の日は大宮そごうで買い物をし、食事をすることにしている。「大物」は気の毒だから(息子の懐具合?)、ワイシャツ、ネクタイのセットと遠慮しているが、今年は、「夏のジャケットがいいかな」と無理を言ってみた。
 「そうか、それもいいか」と息子も悪ノリでオンワードの「gotairiku五大陸」売場に通りかかると、「これニットだね」と息子が「親の株」を奪った生意気を言う。なるほど、ニットでシャリ感のあるラミー天竺のジャケットが前面にフェイス・アウトされている。上質で、高級感漂い百貨店商品に相応しい逸品と、つい評価した。
 黒とベージュの2色だが、断然クロが素材の特徴を際立たせている。まんまとベテラン販売員(オンワードの営業担当らしい)に釣り揚げられた格好で、今年の父の日は終わった。
 ニットに格別の思い込みがあるだけに、つい乗ってしまったか。不覚!

ラミー天竺ジャケット
 商品タグには、「天然繊維中最もシャリ感のあるサラリとした清涼感が特徴のラミー糸を使用した天竺素材。その表面の上品な光沢と天竺素材なため、麻繊維と比べてシワが目立ちにくいのが特徴。表地の伸縮性に加え、背裏にストレッチ裏地を使用しているので快適な着心地です」とある。因みに、素材は、
 表地 麻100%
 胴裏 ポリエステル
 袖裏 キュプラ
と記されている。小売価格3万7千円也。
 まさかとは思ったが、「MADE IN CHINA」である。別段、中国製だから悪いわけではない。ニットでこれだけのジャケットが生まれたことは素晴らしい。
 しかし、自宅に戻ってから、家内の説教の受ける羽目になる。「素材は良いでしょう。麻素材で光沢もあり、おしゃれですよ」、「でも、縫製が悪いわね(ここでも、プロを自認する夫の顔がつぶされることになる)」、いつも力説している、始末の悪さ(縫製時の最後の糸処理が不十分)、「ここを見れば、工場のレベルが分かるなんて、よく言うわよ」、ゴメンナサイ。早速、オンワードのしかるべき担当者に伝えなくっちゃ。 

百貨店再生は紳士服で
 百貨店再生のカギは紳士服にあるのではないかと、かねがね考えている。紳士服売場は、元々百貨店の1階、または2階に位置し、百貨店の売上高構成比の中でも婦人服をはるかに凌駕していたものだ。
 紳士服は、ファッションの傾向・流行もそれほど激しくなく、売場も取引先のアパレルメーカーも安定した取引が可能な商品群である。同時に、売上・収益とも安定しており、その分百貨店を代表し得る商品としての高級感や上質感を表現できるという特徴を持つ。
 世界最高峰の日本の「センイ」が持つ技術革新力をもってすれば、紳士服こそ世界をリードし得る商品になるはずで、百貨店商品に相応しい。 
経済大国日本のビジネスマンが着用し、世界のマーケットで活躍することが、グローバル化そのものであり、世界に冠たる「MADE IN JAPAN」となる。
紳士服ほど、その技術革新の優秀性と縫製その他ディテール面における日本人の繊細さを世界に知らしめる商品は存在しないのではないか。

競合激化のメンズ市場
 紳士服という表現を使わず“メンズ・マーケット”という、より広い意味でメンズ衣料を考えてみると、百貨店のシェアは、極めて低い。
 ドン・キホーテは、5月1日に新PB「+情熱(プラス・パッション)」を発表、第一弾は「4900円スーツ」だ。ポリエステルとレーヨン使用で、光沢感ある細身のスーツらしい。
 同社は、昨年の10月に「690円ジーンズ」の発売を開始、すでに40万本を販売したという。
ジーンズもスーツも訳ありで「同社が企画し、中国企業との直接取引」で「低価格が実現した」という。
 紳士服専門店には強敵が存在している。青山商事を始め、AOKIホールディングス、はるやま商事、タカキューなどがひしめく。もちろん、ビームスやシップス、UAなどメンズに強いセレクトショップもある。ジーンズを核としたカジュアルラインに至っては、百貨店の入る隙間はない。

なぜ百貨店は紳士服か
 ファッションの世界には、メンズ、レディスの“際(きわ)”がなく、益々見分けるのが困難な事態が進行している。
 企画や製造段階ではレディスの主力商品と考えたかも知れないパンツ、スカート、レギンス、タイツから下着類(以前はそう呼ばれていた)まで、メンズ用(こういった表現は妥当性を欠くかも知れない時代でもある)として堂々、売られていることに違和感が無くなりつつある。
 だからこそ、「高級紳士服=百貨店」であって欲しいと期待する。
小泉政権時代に、「クールビズ」なる新語で“夏”のネクタイが消えた。これが「エコ」の始まりであり、同時に日本の政治から緊張感を解放し、政治に「お笑い」を巻き込んだ一種の“TVショー”程度のレベルに低下させることになる。
カジュアル化の進行が国民全体の覇気を削ぎ落し、労働に対する人権を、単なるコストにすり替えてしまうという誤りを、経済界が犯すことにつながってきたのではないかとすら感じてしまう。
紳士服が、なぜ百貨店でなければならないか、と問い詰められると、今は説得力のある回答はできないが、紳士服こそ日本経済を「100年デフレ」の脅威から守り抜くことの可能な商品だと信じるからである。
もちろん、百貨店に「セールをしない高級紳士服」のみを扱うという覚悟が条件であることはいうまでもない。

なぜセールに頼るのか
 「1月には商業施設や大型小売業、2月にはアウトレットモールで冬物セール、3、5月には10%オフキャンペーン、6月はモールで期間限定値下げ、個店でも一部商品がセール価格に、7月は夏物の本格セールー。年2回、夏物と冬物の合間に実施される期間限定値下げが増えたことで、プロパー販売期間はどんどん少なくなっている」(繊研新聞6/10付)。同紙の見出しは「避けるべきは『常態化』より消費者の『待ち』の恒常化」とある。とはいえ、
 表面化しない優良顧客に対する専門店等のシークレット・サービス値下げを含めれば、年中セールは『常態化』しているのだ。値下げこそが、最大の販売促進手段となっており、値下げなしにはユニクロといえども小売店の売上げの実現は難しいのが現状だ。

問屋街の活気奪う元凶
 大型商業施設の“年中セールだらけ”という現実こそが、問屋街の活気を年々奪ってきた元凶であると信じて疑わない。セール品提供という一時的恩恵もあるはずで、セールを期待する商社もあるだろう。
 だが、問屋街の根源ともいうべき「ビジネスモデル」には、年中セール開催による成長の可能性は残されていない。
 「世界の工場」といわれる中国の人民元が切り上げられる。詳細は、現時点不明ながら、その影響は計り知れない。問屋街各社にとっても、新しい時代の幕開けを意識しておくべきだろう。
←
←
↑
→
↑
copyright IMAJUKU by IMASHUKU