今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi
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宿屋四郎兵衛の辛談辛語
No.30
「今の若者は『かわいそう』か? 」
(問屋連盟通信 2010年8月20日より)
問屋連盟通信 - 辛談辛語不毛の世代間対立
 7月31日付「朝日新聞」『be』欄に取り上げられた記事をお読みの方も多かろう。
 「今の若者は・・」論は確か、奈良時代かそれ以前の「木簡」なる書きつけにもそんな記載がある、なんてことを読んだこともあるし、古くは古代中国やエジプト、ローマ時代にもそんな記述が残されているらしい。いつまでも人間社会について廻る、古くて新しい問題ではある。
 考えてみれば当たり前のことで、人の社会だけでなく、動物の世界でもいわゆる「世代交代」の時期が近づくにつれて、古老は若者の行状を嘆き、若者は、いつまでも慣習や「しきたり」にこだわる古老が目障りになる。ビジネスの世界では中小企業だけでなく、世界に冠たる大企業においても、事業承継なることの難しさは、古来変わることはない。
 盤石と思われるビジネスモデルも時代の変化に伴い、徐々に崩れ始めていく。いうならば、企業や人智の思惑とは関係なく、時代の流れは誠に見境なしに動いていく。堅牢な城郭といえども、いつの間にか砂上の楼閣と化していくのが自然であろう。自然の摂理だけでなく、とくに、人間の飽食からくるビジネスモデルの限界には逆らうことはできないようだ。
 結果、世代間の対立・抗争が避けられないのは、必然となる。

拮抗する「かわいそう」
 別掲のグラフを見て欲しい。今の若者が「かわいそう」についてのモニターの回答は、「はい」と「いいえ」は、まったく拮抗している。真っ二つに分かれているのだ。
 「思わない」と答えた人が2545人、「思う」が2534人、その差は11人と僅かだ。
 「思わない」理由で最も多いのは、なんと言っても「物質的に恵まれている」ことだ。「親の世代は食べることが一番、子どもに物質的な飢餓感は持たせたことが無い」「今の若者は十分に幸せだ」となる。
 たまたま、テレビで学童疎開時(戦時下のことではあるが)の小学生の「絵日記」の展示会開催の模様が紹介されていたが、学童疎開児が書き、描いていることは圧倒的に「食べ物」のことだ。
 尤も、現在のテレビ番組も圧倒的に料理番組が多く組み込まれ、また、「餃子」だの「ラーメン」「パスタ」だの、有名店や行列のできるお店の紹介から百貨店の看板催事である「北海道展」や「有名駅弁大会」と食べることには、いつの時代も変わることがない。
 でも、改めて述べるまでもなく同じ食べ物でも、日本の敗戦時とは質が違うことは明らかで、同じ焼酎でも、カストリにしがみついた世代と現在の銘酒愛飲家との格差は、比較になるものではないはずだ。

ゴッセンの第3法則
 同じ「朝日新聞」『be』に連載されている勝間和代氏(経済評論家)の「人生を変える『法則』」は、実に面白く、学ぶことが多い。その博識ぶりには舌を巻く(私からみたら勝間氏は、若者の一人ではあるが)。
 ゴッセンの第3法則とは、「欲しい以上にもらった分は何の価値もない」というもの(ゴッセンとはドイツの経済学者らしい)。第1法則が、「飽きられると価値が下がる」、第2法則は、「最後の1個の価値が同じになるように時間やお金を使う」という極めてシンプルな法則だ。
 勝間氏は「私たちが欲しいものの価値は、欲しいだけよりも少ない分だけ与えられた場合にのみ、価値を持つ」ものであり、言い換えれば、「自分が欲しい以上に何かを与えられた場合、欲しい以上にもらった分は、その人にとって何の価値もない」ものとなる、と解説している。
 不足するからこそ争ってでも手に入れたいのだが、一時的に不足はしても、やがてはお店に山積みとなれば、誰も買わなくなってしまうことは、消費者の多くが十二分に苦い思いをしてきたことに違いない。
 あのペンギンマークも傘のマークも、あるいは「ヒートテック」さえも手に入らないうちは必死で探し回るが、「エッ、そんな価格で売っているの」と消費者に感づかれた瞬間、アッという間に売上げは下降線を辿ることになってしまう。
 この法則は、作り手側にとっては極めて不利な法則であって、兆候が出始めた時には、すでに大量に生産されてしまっていて引き返せない。飽食の時代の典型的悲劇の一幕ではある。
 この法則は、売れるものと売れないものとを区別する際に大いに役立つが、同時に、今の若者が仕事を選ぶ上においてもあてはまりそうだ。

就職しても雇用不安定
 今の若者は「かわいそう」とする理由の第1位は、「就職しても雇用が不安定」で、1394人。次いで「働き口がない」が、1082人となっている。
 「高度成長期は一流大学を出なくてもほぼ就職先は見つかったが、現在はどれだけいい大学でも就職が保障されない」(そんなことは当たり前のことだが)、あるいは「高校生の息子が就職難や経済情勢に関するニュースを見て『将来に希望が持てない』というのを聞くと、どう答えたらいいのか分からない」といった意見もある。
 一方では、「選り好みしなければ働き口はある」との意見が、893人あり、「今の若者の覇気の無さ」にいらいらする向きも多いことは頷ける。
 これも先の「ゴッセンの法則」に当てはまるのか、世の中が豊かになり過ぎたこともあって、「こんな仕事」「あんな仕事」は、一流大学出が就職するに値しないと考える若者が多くなっているのかもしれない。
 ”カストリ世代”からすれば、学徒出陣での繰り上げ卒業あり、また、高度成長期以前の人間からすれば、就職なんて「縁故」採用が中心で、自分が仕事を選ぶ、会社を選べるなんて「夢のまた夢」の時代もあったのだ。

「豊か」VS.「就職難」
 就職しなくても「食べられる世代」にとっては、
無理に気の乗らない仕事に就くこともないし、気に入った仕事であっても、なにかの理由で簡単に会社を辞めてしまう。飢え死にすることは、まずないからである。 
 最近は、卒業時だけでなく、ネットを使っての中途採用を優先する企業も多く、ネットで気に入った会社をじっくり探します、といった現役高校生すら現われており、高校の進路指導の先生方も諦め顔といった事例を伺うことが多い(これには高校側の生徒の進路に対しての責任感の強弱が極めて強烈に表われるケースであると思う)。
 今の若者の「かわいそう」の背景にある最大の問題は、就職難といえそうだ。しかし、「みんなが大学に進み、大企業のホワイトカラーを目指す。もともとそんな仕事はたくさんないところに希望者が殺到する。構造的に見ると企業が人減らししたせいでも、高齢者が居座っているせいでもない」とは、雇用ジャーナリストの海老原嗣生氏の意見だ。

日本の将来は明るい?
 この調査で意外なことは、日本の将来に対する見通しだ。
 別表には、「明るい」7%、「変わらない」54%と、「暗い」の39%を大きく上回っている。「覇気がない」若者が、67%に達していても将来に対する期待は、やはり若者に負ってもらわなければならないのが現実であるし、また、人類の歴史とはこのような関係の積み重ねであるに違いない。
 このところ、早朝から多くの若い経営者にお会いをして話を聞くことが多い。今の経済情勢がどうだとかの愚痴ではなく、危機を孕んだ自社の金融問題を抱えながらも、将来の会社のビジョンを明るく、目を輝かせて語る姿に感動を覚えることが少なくない。
 伊藤忠ファッションシステム(株)(CIFS)小原直花氏の『2010年生活者の気分』のキーワードは、「安定した」「前向きな」「楽しい」であり、「求める気分はポジティブ、その下支えとなる『安定した』が肝」と、消費者を分析されている。
 問屋街も商売は、”笑売”と楽しく習慣化させたいものだ。
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