【新潟県五泉地区「新生」の動き】
五泉地区は、ニットの街。この新聞報道のように五泉ニット工業協同組合青年部が中心となって、各種のイベントを企画している。だが、加盟企業は、
1991年 95社 → 2014年 24社
(生産額802億円) (同115億円)
と落ち込んでいる。この傾向は、今後も続くことになる。
大手アパレル企業の下請けとしての「産地」であっただけに、容易に再生しない。今治のタオル産地の「地域ブランド」構築が目標になっているが、タオルとは異なり、ニットはあまりにも生産を大手企業に依存し過ぎてきた。
昔の栄光にとらわれず、地道な努力でコツコツと新しい道を探るしか方法はあるまい。
(1)記事中にあるポンチョ「mino(ミノ)」のような服飾雑貨などの単品モノの商品開発に力を入れる。
(2)大手企業時代の「量産」の夢を追って、産元商社や大手流通企業の甘言に乗らない。成熟したアパレル業界には「新生」はあっても「再生」はない。
(3)直接に消費者販売へとリアルショップやインターネット販売を始めない。
(4)地域起こしだの、元大手企業出身のカリスマバイヤーだのの「まやかし」に利用されないこと。この種の自称コンサルタントには事欠かない。
(5)サイフクさんのように「レストラン経営」などの異業種が有望だ。
「再生」ではなく「新生」でなければ、地域の復興はない。
|