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- ファッションビジネス研究会は、
“ファッションビジネスとテクノロジー”をテーマに進めています!
2019.11.23
11月例会は、篠原航平会員にお願いしました。篠原氏は、東レ経営研究所発行の情報誌『繊維トレンド』で「ファッションとテクノロジーの親和性」をテーマに論陣を張ると同時に、国際ファッション専門職大学で教鞭を執られている気鋭のアパレル業界の研究者でもあります。
篠原さんは単なるファッションの評論家ではなく、実地にファッション企業を訪問して、“ファッション・テック”という言葉に代表されるようなファッションビジネスが、テクノロジーを用いることによって大きな成果を挙げている事実を次々と具体的な企業名でその実態を紹介されています。
篠原氏の問題提起は、「中小企業診断士の立場で、ファッションビジネスを行う企業がテクノロジーを採用する場合どのような点に注目すべきなのか」、さらに、最近台頭してきた「ファッションビジネスに関与していない企業がテクノロジーによってファッションビジネスに参入する場合どのような点に注目しているか」について提言されています。
当研究会では、篠原氏の問題提起から言えば、8月に「サスティナビリティ実現に後れを取る日本のファッション企業の実態」を (株)アベイルさん 訪問で学び、9月には、山岡真理氏から「シェアリングエコノミー」を展開する非アパレル企業のデジタル化によるファッションビジネス手法について学ぶことができました。
10月は、中村義春氏により「2030年代」迄に大きく変わっていくであろうとの予測を、デジタル化を基にファッションの世界の変貌を示唆していただきました。
今月の篠原さんの「ファッションビジネスとテクノロジーの親和性」によって苦境に立つファッションビジネス企業にとっての明るい未来の展望が開かれるものと信じています。
- 8月の「月例会」
2019.11.23
8月の「月例会」は、久しぶりに会場を銀座から離れて田園都市線の三軒茶屋駅近くの(株)アベイル本社 展示場をお借りして開催しました。8月の「講師」に、同社社長小谷理実さんをお願いしたからです。システムのご説明をいただく上での臨場感が診断協会会議室では出ないことも一因で同社に会場をお願いしました。
同社は、アパレル生産システム開発の先達であり、今では唯一のアパレル生産システム開発専業企業でもあります。厳しい環境下にあるアパレル業界は多くの課題を抱えています。なかでもアパレル小売段階のリアルショップとネット販売の競合では、百貨店の業績不振に比べてネット販売企業の成長・拡大が喧伝され、多くの成長神話が誕生している現状にあります。
また、アパレル生産段階は国内企業の衰退が進行しており、真剣にこの課題と対峙していた企業もまた多くが事業を転換しています。ファッションビジネス研究会では、過去いくつかのアパレル関連の製造企業様をお招きして話をお聞きしてきましたが、システムの分野については(株)アベイルさんが初めてのことであり、非常に新鮮な感銘を受けました。
同社が開発されたシステムのうち、今回は『3D・CAD』を中心にご説明いただきました。
・販売商品決定時間の大幅な短縮
・サンプルコストの削減
・パタンナー作業時間の大幅な軽減
・EC展開の強化
・工場への詳細かつ正確な指示
など、仕事のワークフローに大きな効果を発揮できます。小谷社長は「まだ発展途上のシステムだが、現状の機能を利用するだけでも絶大な効果を発揮します」との言葉で結んでいただきました。
- 平成から「令和」時代に向けて、研究会の方向について! 2019.4.21
ファッションビジネス・リデザイン支援マスターコース(略称;FBR)のユニークなところは、理論だけでは満足せずに、現実の企業・店舗において作業をするところです。今まで20世紀型流通企業を対象に21世紀型の新しいビジネスモデルをいかにして導入するかをテーマに活動してきました。
令和元年の今年、14期生を迎えるにあたり、20世紀型の企業に加えて、21世紀に創業された企業や新しくファッションビジネスを目指す個人事業家の創業支援を中心に活動を広げていきます。経営革新計画の作成支援を軸としての新しいビジョン作成も取り入れていきます。
コンサルティング技術を「再生支援」に止めず、新人デザイナーの事業化支援をはじめとして各種の補助金、助成金の取得支援を行うことにより有能でデザインセンスに溢れた若手を発掘・育成していきます。
小売業における「リアルショップの強化」をより一層促進させるには、ITを戦力に加えたインターネットのテクノロジーが必須です。SNSの効果的活用についても理論だけでなく、成長企業の実践に役立つ活動を展開していく方針です。
※5月25日[土]中央支部カンファレンスにて、
カリキュラムの詳細を提示します。
※「今塾ショップ」内のフライヤーは新年度に差し換えています!
2019年度 ファッションビジネス研究会
2019年度 ファッションビジネス・リデザイン支援マスターコース
- 2019.4.16
ファッションビジネス研究会の皆さん
こんにちは。
皆さんのおかげで、丸14年続けさせていただきました。講座数にして168回、この4月で「169回」目となります。本当にありがとうございます。
2019スプリングフォーラムからの新入会員を迎えて、より一層充実した内容で研究会を継続したいと考えております。よろしくご支援をお願いします。
ファッションビジネスも、当初の「アパレル産業」「流通企業」業界の内外で活躍される中小企業診断士を中心に考えて研究会を立ち上げたのですが、今では「生活全般こそファッションビジネスであり」「時代をもっとも早く捉える視点」に着目する研究会として各方面で評価をいただいております。
しばらくお見えいただいていない会員様もこの機会にご参加いただければ幸いです。ご叱正、ご批判を賜りつつ、今後とも時代を牽引する講師をお迎えすべく努力するとともに、日本経済の発展の原動力たる「中小零細企業」様のご繁栄のために、ささやかながらも寄与できれば幸いです。
- “ニューリテールの時代”とのタイトルとなった中村義春氏の講演テーマ 2018.12.1
ファッションビジネス研究会11月例会は、繊研新聞の中村様の恒例の報告会だけに満席の状況でした。
中村さんのスタート時から、現時点の世界を揺るがすような「質問」で始まりました。
(1)アマゾンが「ホールフーズ」を買収した理由は?
※オーガニックファンから絶対の支持を受けている、自然食料品スーパー・マーケット。
(2)アマゾンが「本屋」を出店した理由は?
※すでに10店舗出店しているという
(3)ユニコーン企業が宇宙に挑む理由は?
※評価額10億ドル以上の未上場のスタートアップ企業。「創業10年以内」「評価額10億ドル以上」「未上場」「テクノロジー企業」といった4つの条件を兼ね備えた企業を指す。
(4)zozoの在庫が急増している理由は?
※zozoスーツの回収だけではなく、在庫が急増していると言われる。
(5)メルカリが上場した理由は?
(6)三越伊勢丹の郊外店・地方店の閉店が意味するものは?
(7)ユニーの行方とドンキの台頭が意味するもの
(8)「サスティナブル」(持続可能性)のブームがやってきている
(9)「インスタ」ばやりの意味するもの
(10)「セリーヌ」の新世代狙いはどうなる?
※「ミレリアル世代」への新商品シフト
どの「質問」にも、これから変わりゆく世相の変化の先行きを示す貴重なヒントが隠されているように感じ、深く考えさせられました。
繊研新聞社の調査では、2017年度EC総売上高15%増(16年度23%増)と伸びはあるものの鈍化気味は、以下の数字から明らかです。
2017年度BtoC 16兆5054億円 9.1%増(EC率 9.8%)
衣料品・アクセサリー 1兆6454億円 7.6%増(EC率 9.8%)
物販 8兆6000億円 7.5%増(EC率 5.8%)
これからは「オムニチャネル」の進化形として「ユニファイドコマース」へ!「客の課題解決に直結する商品解決」「共感と信頼を生む人の活用」「必要を生む情報伝達」
顧客中心の購買体験がどんな未来をもたらしてくれるのか考えていきたいと強く感じました。
- ファッションビジネス研究会については新しい研究会の方向性を見出せた年になりました。 2018.11.17
「狭義」から「広義」へと広がるファションビジネスの拡大の実例です。
6/19[火]中村義春繊研新聞事業局長の『ファッションビジネス革命前夜』
〜破壊的な衝撃はどこまで進んだか〜
から始まり、
7/25[水]グローブライド(株)
アパレルマーケティング部長
小林 謙一氏によって『機能とファッションの融合型新規ブランド誕生への道』をテーマにして、直営店・イベント・SNS等を駆使した大手釣り具・ゴルフ用品などのアウトドア用品を展開する企業の「本格的アパレル事業部門」立上げからの現況報告をいただきました。 大手企業さんだけに、真正面からのブランド立上げの実際を学ぶことができました。
8/24[金]田中宏高氏
『急進する中国ファッションビジネスのパラダイムチェンジが日本市場を圧倒する』 直接に縫製工場をもち、中国人を相手に健闘され成果を上げておられる企業です。中国経済における「キャッシュレス」の実態について学びました。 9/28[金]吉村昌弘会員による
『ファッションビジネスを牽引してきた機械式時計の役割と使命について』(現在、セイコーエプソン傘下にあるオリエント時計1個2千円〜6億円(小売価格)の秘話を、元同社企画、製造、販売部門の統括役員から報告をいただきました。
10/26[金]ライオン(株)
薬品事業部
ブランドマネジャー喜多紀之氏の『同質化市場におけるブランド育成への挑戦』にも大きな刺激をいただきました。
アパレルと薬品、別々の商品でありながらそのビジネスの本質には「差」のないことが理解できました。「広義」のファッションビジネスとして研究会の枠を大きく広げることができました。
そして、2018年の締めくくりは、やはり、アパレル、ファッション系の話題です。
11/22[木]
中村義春繊研新聞事業局長の『ネット通販を恐れないリアルショップの逆襲』
に始まり
12/27[木]
信田阿芸子氏(JFW国際ディレクター)による
『Amazon Fashion Week TOKYOの日本の先端ファッションの可能性』
〜2018年度の総括〜
厳しい経営環境下にあって、なお世界をリードする日本のファッションビジネスの実力をど真ん中の「ストレート」で締めくくっていただきます。
- 5/26[土](一社)東京都中小企業診断士協会中央支部主催による「カンファレンス2018」が、秋葉原UDX で開催されました。
東京協会認定ファッションビジネス研究会は、すでに4月例会として、4/27[金]坪井竜之介会員による「ファッションビジネス研究会・この1年のダイジェスト」の発表をいただき、引き続き、5月例会は、5/30[水]に平井彩子会員発表による「ファッションビジネスが新しい診断士活動を提案する」をテーマに終了しました。
中央支部認定の「ファッションビジネス・リデザイン支援マスターコース」は、6/6[水]中央支部事務所において第一回の「説明会」を開催いたしました。開講日は、6/23[土]で、13期生を迎えて新たなスタートを切ることになります。
予てから狭義の「ファッションビジネス=アパレル」の時代は終焉し、広義の意味での「ファッションビジネス=ライフスタイル全般」として捉え、時代の変化を敏感に反映する研究会であり、マスターコースであることを目指しています。
まだまだ、ファッションビジネスといえば「アパレルの製造・卸売・小売業」との認識が強く、限られたメンバーに偏りがちですが、アパレルや流通産業にこだわりを持ちつつも、他の生活産業全般への広がりを図るべく地道に各方面の人々との交流を深めていきたいと念じています。
その意味からも、6/19[火]の「月例ファッションビジネス研究会」は恒例ですが繊研新聞社事業局次長 中村義春氏を迎えての「ファッションビジネス革命前夜」は狭義のファッションビジネスでは捉えられない消費者の行動範囲・意識の急激な変化を多くの「実例」を交えてお話しいただけるはずです。
- 4/14[土]「スプリングフォーラム」が開催されました。 2018.4.18
〜(一社)東京都中小企業診断士協会主催〜
〜TKP市ヶ谷カンファレンスセンター〜
東京協会認定「ファッションビジネス研究会」は、『新勧ピッチ2018』で坪井竜之介会員が、『ファッションビジネス研究会・この1年』ダイジェストを3分半で紹介してくれました。
(詳細については、4/27[金]の研究会4月例会で坪井氏が発表します)
スプリングフォーラムは、新しく中小企業診断士に登録されたメンバーを対象に、認定研究会が会員を募るイベントですが、登録済みの診断士にも新たに参加する機会を提供する場でもあるのです。
ファッションビジネス研究会はどの業界よりも「時代の風」を早く受けるファッション業界の特質を活かして、アパレル業界や流通業界のみではなく食品や電気・重電業界、化粧品、IT業界、公認会計士等の士業のメンバーに門戸を開いています。
ファッション業界は今、第四次産業革命とも言える「破壊的革新の進行」で、モノづくり、販売、購入、時間・空間、金銭・働き方、生活価値観などが大きく変貌しつつあります。従来の価値観の破壊は、そのスピードを増し対象分野も急速に広がっているのです。
2018年の研究会のテーマは、(1)ビッグデータ (2)IOT (3)ロボット (4)AI であり、SNS 3Dプリンター/ICタグ/AR/ファッションテック/フィンテック、ブロックチェーン/HRテックなどに焦点を当てていきます。アパレル業界の大手企業といえども、過去の慣習だけではビジネスを展開することは許されなくなってきました。
そのため、実際のアパレル企業、アパレル小売企業さん支援を目的とした中央支部認定マスターコースの紹介を行いました。「ファッションビジネス・リデザイン支援マスターコース」です。5/26日[土]中央支部カンファレンスにおいても、メンバーの募集を行う予定です。
※当日プレゼンテーション内容
- ファッションビジネス研究会2月のご案内です。2018.02.17
(会場:銀座中小企業会館8階A会議室)
(18:30〜20:00:会費2千円)
2月は、「“生活者の気分”:2017−2018」です。伊藤忠ファッションシステム株式会社ナレッジ室室長 小原 直花氏の登壇です。例年、1月の月例会恒例でお願いをしておりましたが、今年は、小原さんの海外出張の関係で2月に変更させていただきました。
ここ数年の“生活者の気分”は、
・2013 - 2014 おこもり様消費
〜内でも外でも一人を満喫する〜
・2014 - 2015 濃やか消費
〜暮らしの満足度を最適化する〜
・2015 - 2016 「うき・わく」&「人とのつながり」
〜感動欲〜
・2016 - 2017 増える“ご褒美”化傾向
〜自分自間力〜
で表現されています。
今回のキーワードは、どのような「つながり」で表現されるのでしょうか?
会員の皆さんが仕事の上でのあらゆる分野で活用し得る“生活者の気分”だけに、楽しみに参加していただければ幸いです。
- 東急百貨店人事異動発表 2018.02.16
〜経営統括室長 小泉さん、執行役員に昇格〜
ファッションビジネス研究会2017年12月定例会で講演いただいた「小泉忠行氏」が、執行役員にご昇格されました。
おめでとうございます!
- 刺激的な「ファッションビジネス研究会」の講演が続いています。 2018.1.30
新しい潮流が、皮肉にも『誰がアパレルを殺すのか』(日経BP出版)発売以来、一気に噴き出しているようだ。
ファッションビジネス研究会11月例会では、中国在住田中宏高氏の【中国ビジネスが難しいのではなく、間違えた〇〇が中国ビジネスを難しくしている】は、2004年以来、商社経由中国江蘇省で縫製工場に勤務し、その後上海のローカルディベロッパーで百貨店を立ち上げた実績を基に話された。現在、上海田陆商务信息咨询有限公司総経理として活躍されている。
1つ目の〇〇は、「情報」、日本で収集した情報は正確でないことが多い。昔、中国に居た日本人は今の中国を知らない。
2つ目の〇〇は、「人選」、中国でのビジネスができない人は(日本人、中国人に関わらず)中国ビジネスを他人に託している場合が多い。
そして、3つ目の○○は、「戦略」、日本人の「現地の人に任せるのが一番!」、大丈夫な中国人は、雇われるのではなく自分で起業します。
中国ビジネスのポイントは、日本の6倍速ともいわれる「スピード」の違い、「日本人と中国人は顔は似ているが、“脳”はアメリカ人です」を強調、これからは「教育」と「管理」が注目される由です。
12月の定例会は『百貨店の特性と今後の展望』東急百貨店経営統括小泉室長のお話し。凋落する百貨店事業の将来性を語っていただいた。
(1)地方都市において今後百貨店が創業されることはない。
(2)百貨店売上高の「統計」の取り方が変更されたことも減額」の一因。
(3)百貨店事業は、Eコマース・通販、ホスピタリティの充実など
百貨店を「起点」とした「SC事業」型へと変身していく。
「百貨店売上高の低迷は事実であるが、データの取り方が変わった」との内輪話は新鮮でした。今までは、店内の専門店や外販等の売上も全て百貨店売上高に含めていたわけだから、これらを切り離せば「8兆円」が「5兆円」を下回っても不思議ではない(地方都市の閉店は事実だが)百貨店を核とした「新業態」が生まれてくることになる。東急百貨店も、すでに新しい方向に舵を切られている(「ヒカリエ」事業も一例)。
そして、1月の繊研新聞中村氏の『2020年代のMD』だ。開口一番、この前に皆さんに話をしたのが、昨年8月、あれから4カ月しかたっていないが、あっという間にスッカリ変わってしまった。との一撃から始まった。もはや、マーケティングだ、MDなんて不要な時代になった。「スタートアップ企業」に注目しなければならない。
新しい「幸せ」を追い求め、「夢」を追い、「戦略」を重視します。「ポジション」をどうとるか、「アパレル脳を失くしプロトタイプ重視」→「完成品は作らず」、人間とは?「着るってなに?」を追求していく「破壊的革新が進行する時代」〜デジタル/サイエンス/サスティナブル
(1)デジタル・ディスラプション_ビッグデータ、IOT、ロボット、AI
(2)サスティナブル・ディスラプション_ミレニアル世代の登場
(PC世代から、スマートフォン世代へ)
この項は、改めて皆さんにも紹介したいと思う。
(会員の皆さんで希望者が居られれば、講師の許可を得てデータで送付します)
※2月は、小原直花氏『“生活者の気分”:2017-2018』です。例年恒例の連続講義です。時代の変化を皆さんと一緒に感じましょう。
ご参加、お待ちしています。
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