今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi
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宿屋四郎兵衛
「パワフルワンポイント」
(2005.5.20〜2007.6.1)

No. 25
サム・ウォルトンの経営哲学

“撤退する巨象”
「“巨像”韓国の消費者をつかめず」の文字が経済紙に躍る。
ウォルマートは米国以外の15カ国・地域で店舗を展開しているが、韓国からの撤退は98年のインドネシアに続いて2国目である。原因は、韓国の消費者のニーズに応えられなかったためと見られる。
今後のアジア地域での投資は、日本、中国、インドに集中させる方針と伝えられる。
日本では02年、西友に資本参加はしたが撤退するのでは、との噂が絶えない。何となく腰が落ち着かないのだ。しかし、今までに日本につぎ込んだ金額は1千4百20億円に上るという。西友は4年連続で赤字ではあるが05年末には、ついに子会社化に踏み込んだ。今夏、埼玉県三郷に大型物流センターを開設、また店舗に対する追加投資も活発だ。
日本で膨らむ投資負担を補うために、利益を生まない韓国からの撤退を決断し、経営効率を高める狙いがあった模様だ。
しかしそれ以上に、売上の8割を占める米本国で、広がりを見せる減速感が国際事業にも影響してきているのでは、との見方も根強い。

エブリデイ・ロープライス
 この言葉は、米国の小売市場を制覇し、さらに全世界の消費市場を席捲しつつあるウォルマートの代名詞、枕詞である。世界のどの地域、どの民族からも支持されるであろう合言葉、それが「エブリデイ・ロープライス」(EDLP)であり、ウォルマートそのものでもある。
 ウォルマートの歴史は意外と新しく、第2次世界大戦後の創業である。創業者サム・ウォルトンが、軍からの除隊後の45年、アーカンソー州で小さな店を開いたのが始まりと言われている。
そして、60年代に起こったアメリカ流通業界の新しい動きに応じて、62年に「ウォルマート・ディスカウントストア」1号店を開店、その後南部から東部、さらに中西部・西部へと店舗網を拡大していく。大手小売店の多くが大都市商圏でシェアを高めていったのとは対照的な出店形態で、巨大ナショナル・チェーンをつくり上げたのである。
EDLPの仕組み
「特売なしで毎日が安い」この価格戦略の仕組みが、いうまでもなくウォルマートの成功の秘訣である。
 同社を成功に導いたもの、それは3つの「ローコストシステム」として広く巷間に伝えられている。すなわち、
(1) ローコスト調達
(2) ローコスト物流
(3) ローコスト・オペレーション
であり、これがシステムとして完璧に磨き上げられ機能してきたのである。
 平均しての販管費比率16%が、営業利益率6%を実現させているのである。
 それぞれの仕組みについては業界でも広く知られているところであり、ここで改めて解説を加えるつもりではないが、特に「価格競争」に対するこだわりは見事と言うしかない。ディスカウント店を成功させるには、「同業と比べて経費率が最低でなければならない」との鉄則が貫かれている。
同じ商品であれば必ずウォルマートの価格が最低となるはず、との信念である。

「安売り哲学」には日本に一日の長あり!
価格を「販促手段」としてではなく、経営の仕組みそのものに組み込んでいる強みだ。
しかし、この強みは日本や韓国の消費者には理解しづらかったのかもしれない。一時期、日本の消費者、とくに主婦層の購買行動の原点としての「新聞折り込みチラシ」をウォルマートの指導で西友が止めたことがあり、このことで消費者の西友離れが進んだと聞く。これが、日本でのウォルマート苦戦の原因との指摘もある。
日韓ともに撤退してしまった仏カルフールの事例も同じことかもしれない。無気質で、倉庫のような広いスペース、高い天井、鉄骨剥き出し、蛍光灯も事務所のように並び、とても「お店」のイメージがない、商品は箱詰めのままの山積み等、日本の消費者には馴染めなかったのだ。低プライスについては、日本には独特の業態が確立しているのだ。
一般的に、日本の消費者は欧米の有名ブランドに対して「高級品」であるとのイメージを抱きやすく、エルメス、グッチ、シャネル等のラグジュアリーブランドと同じように、ギャップやバナナリパブリックを見てしまう。ギャップが伸び悩む大きな要因のひとつであろう。
欧米の著名「ローコスト経営」が日本で受け入れられない原因は案外こんなところにあるのかもしれない。日本の消費者のレベルは高く、かつ「低価格商品」を見る目は肥えているのだ。
「自分自身を信じることによって、人は事を成し得る。これは驚くべきことである」(サム・ウォルトン)
 92年、74歳でこの世を去ったサム・ウォルトン。自伝「ロープライスエブリデイ」(同文書院インターナショナル)の「監修者あとがき」(竹内宏氏)によると、
○彼のやってきたことにオリジナルのアイデアはほとんどない。
○従業員(アソシエーツ)からアイデアを汲み出す。
○事業の根本的アイデアは他人からいただく、または、競合相手から盗む。
○その上で、彼のやったことは、それらを「実行したこと」
○もともとのアイデアを一層洗練させ、効率よくしただけ。
 ウォルマート哲学の怖さ、そして卸・小売業の原点を見事に指し示している。誰にでも容易にできることではあるまい。
東京問屋連盟:問屋連盟通信:2006/6/1掲載
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