今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi
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宿屋四郎兵衛
「ずばり!単刀直言」
(2007.6.20〜2009.5.20)

No. 8
問屋街は
“あきんどの魂”あってこそ

地域の変貌
 (協)東京問屋連盟創立60周年を迎えた今年、馬喰町横山町問屋街全体がじりじりと時代の流れから取り残されているように感じる人は、意外と多いのではないか。
 なんとはなしの不安感があるものの、「まだまだ心配ない、俺の目の黒いうちはお客さんが途絶えることなどあるはずがない」との祈りに近い感覚もあるだろうか。しかし、20年前の創立40周年当時を覚えておられる方は、やはり「あの当時とは大分様相が変わった」と実感されているはずだ。加盟各社の顔ぶれにもかなりの変動があったろう。
 この地域だけの問題ではなく、この20年で日本橋周辺、さらには日本国全体が大きく変化を遂げてきた。連盟創立からの40年間と、次ぎの20年間、変化に対する感覚は同程度と言えるだろう。この時代のテンポから言えば次ぎの10年間は、さらなる変貌が待ち構えているはず、と言い切れる。先のことながら、連盟創立70周年がどんな形で迎えられるか、決して予断の許されるものではあるまい。
 しかし、このことは事態を悲観的に見るということではなく、時代の流れを巧みに捉えた問屋街ならではのミッション(使命感)を積極的に発展させるということにほかならないのではないか。
 『問屋街の歴史と四十年のあゆみ』(東京問屋連盟刊)には、いかなる時代の荒波にも負けなかった問屋街の先人の思考、努力、行動が記されている。どんな時代の苦難に遭遇しても、それを乗り越えていこうとする強い意志が感得できる歴史を持つ。この事実を今後に生かさなくてはなるまい。

波乱の幕開け
 平成20年の幕開け、昭和天皇の崩御から早くも20年が経過する。
 原油1バレル=100ドル超え、NY市場ダウ平均急落で始まった。アメリカ大統領選挙の賑わいで掻き消されそうなサブプライムローン危機、北京五輪カウントダウンで全ての問題が解決するかの錯覚に陥る中国経済の狭間で、相変わらず2%台の経済成長を継続する日本、果たしてこのまま推移できるのか、悲観、楽観論が交錯する。
 「change!」で大統領が選出される米国と異なり、日本は「安定、変わらない」が売り物の自公連立政権が居座る。しかし、さすがに年明けの世論調査では、国民も変化を望み始めている。民主党の優勢が報道され始めた。
多くの格差是正、年金問題、消費税を含む税制のあり方、防衛問題の闇などに国民の関心は高い。
 今回の景気拡大期間で多くの中小企業の業績が上向く可能性は望み薄であり、また消費者心理が高揚する可能性は薄い。これからも厳しい状況で推移していくことを覚悟しなければならないし、もはや、これが常態であるとの認識を持つことが重要だ。
 目先の景気観に左右される時代でもあるまい。

先人に学ぶとき
 昔も今も、どんな時代であってもやるべき事に大きな違いはないはずだ。時代に打克ち、時代をリードしてきた先人の智恵に学ぶことが、多分“次ぎの10年”のために必要と言えるだろう。偶々、二人の先達にお会いできた。
福本 福松さん
((株)フクモト相談役)
相川 光雄さん
((株)アイカワ会長)
である。
 戦後の廃墟の中から立ち上がり、打ち続く苦難の歴史の中から立派に今日の会社に発展させてこられた先達だ。幾多の逆風、順風の中で屈することなく慢心することなく“時代の風”を的確に読み、工夫し、努力を重ねられてこられた。
 お話をお聞きしての感想は、まず“モノゴトにこだわりがない”のでは、という一事だ。時代の流れをこだわりなく受け止め、自然とその流れに順応していく姿勢、と表現できるだろう。そして、流れに乗ったら一気に勢いを増していこうとする“あきんどの魂”を感じることができる。
 “あきんど”は、どんな逆境下であろうと閉塞感を持つことはない。どんな時代も商いのチャンスなのだ。

「ヒト」が顧客を造る
 お二人に共通する言葉には、社員・従業員に対する感謝の念が溢れる。
「会社の今日あるのは、社員の力のお蔭ですね。今も、社員、従業員、パートさん達の力で会社は成り立っているのですよ。店頭に立つ皆さんがしっかりお客さんを持ち、お客さんと接して貰っていることが、すべて業績に直結しているんですね」「これからもこのことは変わらないでしょうね」「お客さんに信頼される社員がいる限り会社は大丈夫ですよ」
お二人の言葉に力がこもる。
 問屋街共通の顧客である小売店の皆さんも、商品仕入の現場であると同時に、これら卸各社の社員との情報交換、コミュニケーションを楽しみにされているのであろう。
 企業経営の本質が窺えるとともに問屋街を育ててこられた自信が覗く。お二人にとっての“次ぎの10年”へのメッセージであろうか。

「モノ」が信頼を造る
 お二人に共通した認識に「こだわりがない」と表現したが、モノ(扱い商品)に対するこだわりは半端ではない。モノに対する一貫した思いが、今日の両社の揺るぎない信頼に繋がっている。
企業を存続させてきたモノへのこだわりは圧巻だ。お二人の発言に一段と力が入る。
モノが無かった時代からモノがあり余る時代へ。消費者の商品に対する選択眼も随分と変化している。特にこの20年、経済のグローバル化で海外商品が奔流のように流れ込んできた。商品の品質に関する価値観も様変わり。「良い商品」の評価にみる20年前との落差はかなりのものだ。
20年前のような価格軸での差別化も無意味になってきた。顧客である小売店を通しての消費者の変化をしっかり商品化してきた自信が窺える。

「カネ」が仕組みを造る
 さすがにお二人の「カネ」に対する感覚は並みの経営者のものではない。今でいう「キャッシュフロー経営」の真髄だ。
 まさに“あきんどの魂”そのものであろう。お二人の言葉を通して商人は、「カネ」を生かすことで“儲かる仕組み”を造ってきたことを窺うことができる。貯めることだけではなく、随所の投資活動が両社の事業を安定させてきたのだ。 
キャッシュフローによる脇の硬さと時代を取り込む事業へ投資、この絶妙のバランスこそ経営の極意であろう。先達から学ぶべき要諦である。

新たなる発展期を迎えて
 問屋街は、「シャッターが開くのをお客様が待っていた」時代から、積極的に打って出た出張販売卸の時代もあった。その後はリストラ期を経て現在は氷河期だろうか。
 社会全体のグローバル化の中で、これからは問屋本来の進取の精神“あきんどの魂”を発揮する時ではないか。どんな時代になってもそこに“あきない”のチャンスを感じ取る力強さを持っていることを、先達のお二人の話から感じ取ることができた。
 すでに、次の“儲かる仕組み”を造り上げる時代を迎えている。その萌芽は随所に見られるのだ。
 店頭卸タイプ、出張卸タイプ、卸小売併用タイプに加えてこれからはネット卸販売タイプも有力な“儲かる仕組み”に育つはずだ。問屋街からの発信が多くの既存小売店を鼓舞し、地方商店街を再生させていく。また、起業・創業を企図する若者層からシニア層に独立の勇気を与えることになる。いずれもネット販売卸が有力な手段となるだろう。
 “これからの10年”は、もはや日本国内だけのマーケットを考える時代でもない。ネット販売卸は海を越えるのだ。
東京問屋連盟:問屋連盟通信:2008/1/20掲載
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