今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi
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宿屋四郎兵衛
「ずばり!単刀直言」
(2007.6.20〜2009.5.20)

No. 12
現場力は“老舗力”で培われる

“利益を失うとも信用は失うな”
 (協)東京問屋連盟理事長野島喜一郎氏率いる野島タオル(株)さんにお伺いするとこんな社訓が目に付く。
 野島社長曰く「社用の封筒にもこの言葉が入っているので、社員が販売先でいじめられるのですよ」と楽しそうに破顔される。多分、こころ利いた販売先のバイヤー連は、野島さんの新人営業マンにこの一発「お宅は利益はいらないんだよね」を噛ませるのがとても楽しみなのであろう。野島タオルの営業が来るのがとても楽しみともなる。
 野島タオルの社員にとっても、この言葉の持つ意味はとても大きいと思われる。改めて社員教育だのなんだのと、また声高に営業のイロハを訓示しなくっても自然と商売のなんたるかを学び取ることができる。毎日の営業活動の一つ一つにこの言葉が沁み込んでいくのだ。
 創業者によって込められたこの言葉の重みが、深く静かに脈々と次代に受け継がれていく。これが老舗の強みであろうか。

老舗は時代が創る
堅実経営でなる野島タオルさん、社名の「タオル」に表現されているように扱うタオル製品は、創業以来変わりはないはずだ。しかし、商品そのものは時代の波や、消費者のライフスタイルの変化に合わせて、あるいは顧客の要望に応えて、信用・信頼を維持すべく改良に改良を重ねて来られたに違いない。
そのために、一時的に利益を犠牲にされたこともあったろうか。野島現社長に「利」を取るか、「信」を採るかの局面を幾度経験されたか、改めてお伺いしなければなるまい。
これこそ事業を継承していくものの使命である。
(1) 今日も元気に笑顔で応対
(2) 礼儀正しい明るい職場
(3) 感謝と奉仕の念をもって
これは、東京問屋連盟の理事長を以前にお努めになった(株)フクモト(袋物・鞄卸)の現相談役福本福松さんからお聞きした同社の社訓である。
この社訓は、相談役自身がお作りになったものではないか、と相談役さんにお会いした時の印象から推測している。なぜなら、相談役の事業に対する並々でない想いが、この3つの社訓に表われているように感じられるからである。
現金問屋として、来街される小売店様の仕入へのお役立ちの気持ちが、この社訓には横溢しているように感じられる。社員1人ひとりが、おもてなしの心で接客にあたり、やはりフクモトさんに来てよかったと実感されるような、しっかりした小売店を数多く擁しておられる様子がこの社訓から窺える。
フクモトさんにいけば、単に旬の良い商品が仕入れられるだけでなく、多くの新しい売れ筋情報などが得られ、また小売店にとっての様々な相談にも乗ってもらえるという安心感であろう。
福本相談役は、当社の店頭販売員は、全員お得意先のことを熟知して接客させていただいていると胸を張っておられたのが印象的だ。
今日も一日、朗らかに安らかに喜んで進んで働きます
この標語は、やはり以前に東京問屋連盟の理事長をお努めになった(株)アイカワ(レディス・ニットウエア)の取締役会長相川光雄さんからお伺いしたものである。
現金問屋として、数多くの小売店に支持されて業容を拡大でき得たという会長の想いが一杯に詰まったモットーに感じられる。同時に新規の取引を願ってお見えになる多くの小売店にも大きく門戸を開き、いつでも明るく、喜んで、そして進んでご相談に応じますよ、との姿勢が強く表現されている。
分かりやすく、誰にでも速やかに体得できる素晴らしい標語である。
相川会長が強調される「問屋は不滅です。しかし、そのためには奉仕の精神が必要なんです」とおっしゃる意味がアイカワの全社員に徹底されているのであろう。一日一日を大切に決して飽きることのない接客を心がける、この想いが次世代に受け継がれていく。
これが老舗と言われる企業の強みなのであろう。小売店と卸企業との長年に渡る安心の繋がり。時代が変わっても人間としての本質に、あるいは商いの本質に変化のあろうはずがない。お客様のために何ができるのか、これを追及し続けることが商売と言われるものであろう。

問屋街の老舗力
 馬喰横山町問屋街には老舗と言われる企業が数多い。これら企業群が保持する信用力は言葉では言い表せない。老舗企業があるからこそ新しく進出・創業してくる企業群にもビジネス・チャンスが生まれる。
 新進の企業群は、自社のお客というより、老舗の盛名に惹かれて来街する小売店を顧客とすることで「あきない」が成立する。老舗にとっては、逆に新しい企業が進出し、問屋街には、あるいは自社では取り扱えなかった商品が販売されることで、居ながらにして次代の新しい顧客を吸引することができる。
 俗な表現ながら「相身互い」の関係であろう。とはいえ、老舗の存在は圧倒的だ。老舗の持つ信用力が問屋街そのものの屋台骨をなすことに変わりはない。
 店構えが大きい、商いが大きいと言うに止まらず、そこにはバックボーンをなす各企業の社是・社訓がビジネスの根幹として厳然としてある。これが次代の人材を紡ぎだす。新たに進出する企業が最も学ばなければならないところであろう。

代々の革新が老舗を創る
 老舗の本来の意味は、「為偽せ」からきているらしい。親の真似をして家業を継ぐことである。その象徴が看板、暖簾に代表されるであろう。古いものほど信用の積み重ねがあり、人々はそこに重みを感じるのだ。
 そのためであろうか、一般に老舗のイメージは、堅実経営、保守的経営と思われ勝ちである。しかし、どの業界にも共通する老舗の条件として、永続していくために、常に改善、工夫を加え、更新し続けていなければならないことが挙げられるだろう。野島タオル、フクモト、アイカワさんに見られるように問屋街の他の名門老舗企業も決して例外ではない。
 老舗といえどもちょっとの油断も許されない時代であることは誰もが承知していよう。信用の上にあぐらをかいているだけで企業の存続が図れるわけはないのだ。

老舗経営者の魅力
 今後の激動期は、創業者より事業を受け継ぐ老舗後継者にとっての至難の時代と言えるだろう。それは、今日ほど経営者の人間性や能力が問われる時代はないからである。
 老舗経営者に求められるものは事業を安定させ、拡大させていくことが問われるだけでなく、いかに社員や顧客である小売店を惹き付けるだけの個人的魅力を持ち続けられるかにかかっているからだ。
“徳”を備えることが老舗経営者の条件となろう。
東京問屋連盟:問屋連盟通信:2008/3/20掲載
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