今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi
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宿屋四郎兵衛
「ずばり!単刀直言」
(2007.6.20〜2009.5.20)

No. 15
“現場力”で時代の風を掴め!

道頓堀“くいだおれ”廃業
 時代の変化はゆっくりに見えて、その実極めて非情に流れていることが分かる。
 気が付きつつも、今に何とかなるだろう、今までも何とかなってきたじゃないか、と思ってしまうのが人間の悲しい性だろう。
 その通り、何とかなってきたのだ。道頓堀のくいだおれ坊やだって、地元難波っ子はもちろんのこと、遠くから来る観光客にだっていつも愛され、可愛がられてきたのだ。でも、突然にその悲しい知らせが飛び込んできた。
 5兆円某の超々赤字を抱える大阪府の事情ではなく、先代からのキツイ遺訓を守り続けてきた現オーナーの止むに止まれぬ事情によってだ。オーナー家だって、正直店仕舞いになるなんて思ってもいなかったろう。
 自分に責があるのではなく、きっと「今の客は何にも分かってない」と客のせいにして嘆いているのではないか。
そうなのだ。今の客はくいだおれの創業以来の社是・社訓のことも、くいだおれ坊やがそこに立っている意味も、なぜメニューの数がいろいろあるのかなんて、何にも分かっちゃいない。
今にお客も分かってくれると思ったのに、
ムー残念!
でも、くいだおれ坊やを買収したいとの申出は降るごとくあるのに、レストランの方は見向きもされない。ファンドさんよ、
M&Aでもやってくれんかいな?

富士重工小型車生産撤退
 軽自動車生産の名門富士重工業が軽のマーケットからの撤退を表明した。数年前からの軽のブーム、追い風もあって一時の業績低迷を脱し、成長路線を歩んでいた印象が強いだけに、これまた唐突の感を免れない。
 最近は軽で、国内総販売台数の6割以上を占めていただけに、期待の「R1」「R2」の売行き低迷が堪えたようだ。いつの間にか首位ダイハツの2割程度のシェアに止まっていたという。
 今後は、トヨタとの提携関係を拡大し効率化を進めるとともに、トヨタグループのダイハツ工業からのOEM生産に切り換えていくと言う。富士重工の軽撤退の決断は高く評価されているようだ。
 テレビ番組の一つに“風を読む”といった企画があるが、企業の大小にかかわりなく時代の流れを読み取ることは容易なことではない。
多分、くいだおれのオーナーも、富士重工のトップも時代の流れに気付いていたであろうが、なぜもっと早く適切な手が打てなかったのか、あるいはいろんな事情から分かっていながら舵を切れなかったのであろう。

ビクター国内TV撤退
 日本ビクターが国内の家庭用テレビ事業から撤退するとの方針が伝えられた。
これには驚いた方も多かろう。戦前に国内初の業務用テレビ受像機を開発した名門中の名門も激しい競争に耐えられなかったのだ。
あのビクターも市場からの「退場」の宣告を受けたのだ。
いかに名門企業で、その道の先達であろうと資本の論理は容赦しない。そのことを十分に理解しておかなくてはいけないだろう。風は刻一刻と変わっていく。まして、グローバリゼーションの時代なのだ。競合先は国内メーカーとは限らない。強いものだけが勝ち残る。
ビクターも富士重工も「感情的には難しい判断だったが、国内市場がシュリンク(萎縮)している事実は認めざるを得ない」(富士重工森社長)のだ。どの業界も、少子高齢化で拡大が望めないマーケットは、より「寡占化」せざるを得ない。

市田のツカモトG入り
 ファッションビジネスにおける風の流れも大きく変化しつつある。
 和装業界の巨人市田がツカモトグループ入りしたことは、まだ記憶に新しい。「あの市田さんが」という枕詞が、今後FB業界に何が起こっても不思議ではないことを暗示させるに十分な効果があったと言うべきだろう。
 市田が今日まで何も手を打たなかったわけではない。豊富な資金力と優秀な人材で、和装業界の覇権を背景に早くからテキスタイル事業に進出、一時は扱い高でトップの座を占めてきた。さらに、テキスタイル卸業の将来性から判断して、アパレル事業に進出したのだ。
 このアパレル進出があまりにも性急に過ぎ、社内の亀裂を生むに至ったのは誠に残念であったと言わざるを得ない。結局、和装回帰を果たすが、時既に遅く和装に精通した優秀な人材も失われた後であった。
 和装業界のシュリンクの様相は想像を絶するものがあるのだ。もちろん、この渦中で高収益を維持している企業も存在するが、絶対人口が減少に向かうという国内マーケットでは、いかなる意思決定をするか、一瞬の判断がその後の運命に大きくかかわっているのだ。

テキスタイル卸業失速
 一時は堀留地区の問屋街の主扱い商品であったテキスタイル(生地)が急速にその力を無くしていった原因は、情報技術の進展に起因するといっていい。
 簡単に言ってしまえばコンピュータの技術の進化によるのである。
それまで大手アパレルメーカーは、堀留の卸業をテキスタイルという原料のリスク・バッファーとして多いに重宝してきた。しかし、パソコンのお蔭で、堀留がなくてもリスクを削減できるようになったのだ。むしろ、堀留の存在が高効率経営にとっての足手まといと化したのだ。堀留の主力商品は、和装に続いてテキスタイルも苦境に陥った。

「効率化経営」の危機
 1992年のバブル崩壊以来、情報システムの進展が多くの企業行動を変えてしまった。
商いの仕組み、スタイルを一新してしまったのだ。従来型のシステムで乗り切りたい企業と新しいシステムを駆使する企業群との戦いに一応の決着が付いたのが、03年から06年のことであろう。
 パソコン技術を駆使して徹底的にコスト削減を行い「効率化経営」を成し遂げた企業が勝利を収めたのだ。
 しかし、新しい危機が迫ってきている。それは、

(1)効率化を推進するあまり、企業都合が優先されてしまい消費者から距離が生じたこと
(2)構造的消費不振に陥りつつある危惧
(資本主義の行き詰まり)

の2点を挙げておく必要があろう。
 商いの基軸をこの先どこに置くべきか、十分な論議と果敢な決断が求められているのである。
東京問屋連盟:問屋連盟通信:2008/5/1掲載
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