今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi
今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi
今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi 今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi
今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi 今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi 今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi
今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi 今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi

今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi
今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi
今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi
今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi
今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi
今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi
今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi
今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi
今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi
宿屋四郎兵衛
「ずばり!単刀直言」
(2007.6.20〜2009.5.20)

No. 27
年末・年初の経済は最悪か

「ばさら」の時代
 平成20年(2008)って、なんでこんなに面白くない年になってしまったのか。どうも年初から経済の流れが歪でアメリカ発のサブプライムローンなんて金融のお遊びに全世界が巻き込まれてしまい、にも関わらず日本の金融関係の高官は「何、大した影響は日本にはありませんよ」なんてのたまう始末。
 一方で、実務・実態経済をあざ笑うかの如きファンド・ビジネスが、原油や食糧、穀物相場などをかき回してしまった。
とうとう周知のごとき底の見えない経済危機にまで状況が悪化してしまった。金融・経済通を任じる自公政権幹部を始めとして他の政党の政治家の皆さんも、大半が素人でも話せるコメント程度でお茶を濁している。
 成程、安倍、福田と比較的それでも優秀と思われた総理大臣達が結局は政権を投げ出してしまった理由が分かる気がする。小泉氏や麻生氏のように普通の神経を持ち合わせない、不謹慎な表現ながら「非常識な」「無頼の徒」、古い表現でいえば「ばさら大名」ともいうべき感覚の持ち主でないと政権など担当できないのかも知れない。
 因みに、「ばさら」とは、鎌倉から室町時代にかけての動乱期に、北近江の国主であり南北朝政権を自在に扱った大名佐々木道誉、「毀すこと、それがばさら」とは、『道誉なり』の著者北方謙三氏の言である。

「髷」から「断髪」へ
 NHKの大河ドラマ「篤姫」をご覧でない方には理解できない比喩ではあるが、薩摩の小松帯刀が坂本竜馬にならって、「ちょん髷は異人に説明しなければならないのでとてもやってられない、あなたと同様に総髪にします」と宣言する。
 高校の歴史の教科書では「断髪令」は、帯刀廃止令と共に多くの武士の神経を逆なでしたことになっているが、実は、世の中が変わるということはこんなことかも知れない。もっともらしく「ちょん髷」を結っていた武士も西欧諸国との関係、交易の深まりには付いてはいけなかったのだ。時代が変わるとは、こんなことが象徴的に起こるのだろう。
 藩主や家老としての家格で決められた指導者達が、時代に置いてきぼりを食ってしまう。島津久光公の「西郷・大久保達に騙された」との悔しがりようも尋常ではなかったと伝えられるものの、その心理は理解できなくもないが、歴史の同情を引くことはない。

「ばさら」ユニクロ
 あなたは、ユニクロに群がる若者(年配者も意外に多い)の気持ちが理解できますか。
今秋もまた、あのフリースなる怪物が店内に山積み状態だ。20世紀末には、年間800万枚、だの、1200万枚だのを売り上げ、「今にあの会社おかしくなるよ」との予想に反して、一時の停滞はあったものの再び快進撃を続けている。
ポロシャツ、Tシャツからジーンズ等単品の品ぞろえでは、まさに常識の域を超えた「ばさら」ぶりだ。以前にも指摘したが、この品揃えは、従来型のアパレル(問屋)経由ではなし得ないビジネス・スタイルだ。
明らかに、ファッションはアパレルデザイナーから川上・川中に位置するテキスタイルデザイナーによって主導される時代に入った証拠と言える。アパレルデザイナーは、新しいブランド、シルエットを提案するものの、どれがファッションになるかは街の消費者が決めてしまうのだ。
ファッションは「ばさら」となった。

GAP、ZARAそして
 H&Mが、9月銀座に出店した。
 初日は開店前から約3000人が並び、トレンドに即応した商品を短サイクルで切れ目なく店頭に投入するという。強みは、豊富なデザイン要素を融合したファッショナブルな商品を「最適価格」で提供するという。
 海外商品の企画商品などに、日本人の「最適価格」をご教示いただこうなんて、ファッション大国日本の「恥」ではないか、と方向違いで腹も立つ。特に、百貨店など沽券にかけても頑張ってほしいところだ。「セール価格」なんぞに何時までも頼らず、小売の雄としての「最適価格」で挑戦を受けるべきだ。
 問屋街とて立場は変わらない。長年のキャリアを活かし、日本の小売店のための問屋価格を提案すべき時だ。「ばさら」に負けるな。
 このまま、外資にファッション消費の多くを吸い取られるようでは、年末に向けてお情けでばら撒かれる「麻生選挙対策救済資金」や「区役所の買い物券」の多くが、肝心の中小・零細企業には届かないことになる。

「ばさら」の次の時代
 総選挙が年末年始に行われることによって、消費は一段と冷え込むことになる。まして、各国が次々と発する公的資金注入という過剰流動性で、世界的にバブルは進行し、当面底が見えることはないと覚悟しなければならない。
「じゃぶじゃぶ」の資金が全世界に出回るにもかかわらず、銀行による「貸し渋り」「貸し剥がし」は一層進行する。アメリカが志向した「金融資本主義」とは、一部の村上ファンドやホリエモンを生み出したに止まらない。
 特に、厳しい現実に直面している中小・零細企業の多くは、今後の3年先、5年先の事業計画を作成し、金融機関の説得に全力を挙げるしか道は残されていない。
 別図は、伊藤忠ファッションシステム(株)の小原氏からいただいたもの。
 「ばさら」を問屋街に置き換えて考えてみれば、まず「生活(企業活動)の空気を変えること」から始まる、そして「目に見えるカタチに表し、参加企業に提供すること」。そこに「問屋街にいて良かったと皆に実感させる何かを生み出すこと」。動きたい気持ちをいかに持続させるか、「次なる仕掛け・刺激の提供」で、新鮮な「ネタ」を生み出していく。
この「環動・ばさらサイクル」は、官に期待するのではなく自らが汗をかくことで可能となる。やらされるものであっては、次の時代は作れまい。
東京問屋連盟:問屋連盟通信:2008/11/1掲載
←
←
↑
→
↑
copyright IMAJUKU by IMASHUKU