今塾 by 今宿博史 - 営業戦略おもてなしショップ - IMAJUKU by IMASHUKU Hiroshi
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宿屋四郎兵衛
「ずばり!単刀直言」
(2007.6.20〜2009.5.20)

No. 32
“春風献上”が新しい問屋街を造る

「100年に1度」のこと
 「100年に一度のこと」と政府が言うと碌なことはない。国民からすると「百年に一度」のために政治を任せているのではないか、平時に惰眠を貪っているツケをなぜ国民に押し付けるのか。
 どうも今回の製造業における派遣社員切り騒ぎも、明らかに政治家の理念の無さのせいとしか言いようがない。
気をつけねばならないことは、脇に回ってしまった「百年安心の年金」問題だ。これも、小泉業革の負の遺産だ。厚労省にとっては、次々と問題が発覚することを奇貨として、派遣騒ぎで年金問題に蓋をしてしまいそうだ。
 珍しく、麻生氏も間違うことなく「矜持」(きょうじ)と発音したものの、経済諮問会議の重要委員で、経団連会長企業の「粗っぽい派遣切り」に対して、せいぜい「要請」くらいはしたのだろうが、「警告」や「勧告」など及びもつかないようだ。
もっとも、法律違反ではないだけに検察庁が動くわけではなく、国会がとか、野党がどうだとか言っているうちに飽きっぽい国民諸氏が忘れてくれそう。中には、彼ら(派遣社員のこと)にはもともと働く気などなかったのだ、と納得しそうな先行きが窺える。
それにしても米国3大自動車メーカーのトップも含めて、経営者の質が政治家同様に大きく変質したものだ。

地方から人が消える
 昨年末から、北陸、九州や四国、中国地方の有力都市の経済団体からのお招きを受け、出かけることが多い。驚くべきは、東京からの時間が恐ろしく短くなったこと、宿泊の必要性もなく、ほとんどが日帰りの距離だ。
 また、駅前を中心にその開発ぶり、都市としての整備状況はJR浅草橋駅周辺や、その他東京近郊のJR主要駅をはるかに凌駕している見事さに驚く。道路の整備状況も伝えられる通り、もはや満足の域を超え、東京近郊(特に、私鉄沿線の駅前の猥雑さ)とは比較にならない。
 “開かずの踏切”などないのでは、と思われる。もっとも地方の鉄道は、やはり昔のまま、多少本数は増えてはいようが、利用客の少ない分、東京近郊との格差は大きい。
 駅前の広々さと反比例して、とにかく人が少ない。歩いている人の少ないことが、余計建物、広場の豪勢さを際立たせているのか。

シャッター通りの真実
 もちろん、立派な商店街が、どこの都市にも存在する。恐るべきは、その多くがシャッター街と化していることだ。何しろ人が歩いていない!四六時中立っているわけではないので、そう言いきっていいものかの困惑感はあるものの、肌で感じる活況感は全くない。
 地方商店街で成功されているところも数多く日経「MJ」紙等で紹介されているが、この静けさは、お昼の時間帯のせいかも知れない。目立つのは中高生の走り回る姿と、カン高い彼らの声が商店街を鮮やかに通りぬけていく。
 少しでもお役に立つかと、東京を中心とした小売店のニュースなど、最新(のつもり?)の情報について話をするが、ほとんどの出席者が経済人だけあってか、東京に極めて詳しい。

すべての道が東京へ
 ローマ帝国の道がすべてローマに通じていたように、今や日本全国すべてが、高速の航空機、鉄道、道路網の整備で東京に吸い寄せられている。ネットやケータイ、TV等媒体物による知識ではなく、ほとんどが日帰りで東京に直接出ることで得られたものだ。
 地元の商店街、百貨店が衰退していくのも止むを得ない現実と言えるだろう。あの銀座H&Mなど、すでに3回女房が娘と買い物に行ってきましたよ、とその印象を滔々と述べられては、こちらも二の句が告げない。
 現役営業マン時代の悲しい性で、どの都市に行っても必ず地元の百貨店さんにお参りする。その建物にはやはり、その地方独特の香り・においがして懐かしい。かっての主戦場であり、同業者と厳しい戦いを繰り広げた思い出が過ぎる。懐かしいスタイルのままでは、東京都心店舗に太刀打ちできまい。
 こと生活や消費に関しては、日本全国一律の時代になってしまっていることを肌で感じ、寂しくもあり、また別の意味で日本の豊かさを感じた。

政治が果たす役割とは
 それでも地方都市からすると、新幹線も高速道路もまだまだ必要らしい。どの県の知事も「不足している、足りない」と嘆いているという。公共事業による地方経済の活性化の思惑も見え隠れする。
地方の良さがどんどん失われていくのでは、との思いは、東京近郊に住む人間の勝手な思い込みであろうか。
 もちろん、日帰りの旅からの僅かな見聞から全体を推し量ることは傲慢の誹りを受けるだろう。しかし、同時に政府各機関が進める地方経済活性化策との関連はどうなのかと案じられる。
 地方がいつまでも昔の面影を留めて欲しいと念じているわけではないが、これ以上、少子化時代の人口を東京に吸い上げていく政治のあり方を問い直す必要があるのではないかと考えるのは間違いであろうか。
 立派な道路に比較して全く人影の見えない様子は、ご存知NHKの人気番組「鶴瓶の家族に乾杯」にも見事に表現されているか。

ソトに向けて主張する
 地方都市から東京に頻繁に出かける人は多いが、問屋街に足を向ける人は少ない。
 地方の人々に、問屋街の存在自体もアイマイな認識であり、改めて知ろうとする意識はほとんど無いに等しい。残念なことではあるが、仕入のために出かけてくる人以外、この街には用がないのだ。仕入れに関係のない外部の人を受け入れない風土が昔からあった、と聞いたこともある。多分、事実だろう。
 これからも、この風土を守り続ける勇気を否定するものではないが、このままでは地方の顧客の多くを失うリスクも存在するはずだ。日本各地との距離が格段に短縮されてしまった現実を考えると、その危うさに愕然とする。

ソトに打って出る勇気
 「待つ」のもビジネス。同時に「積極的に働きかける」のもビジネス。問屋街のコンセプトを改めて日本各地に働きかける時代を迎えている。
 『連盟通信』新春号の(協)東京問屋連盟の役員一同の新年の挨拶は、「春風献上」とある。これほど時宜を得た新年の言葉はない。世界恐慌を跳ね飛ばし、内需拡大の好機到来の意気で問屋街のメリットを存分に見せつけたいものだ。
 それには、「待つ」ばかりではなく、こちらから積極的に各地に働きかける必要がある。国内ばかりではなく、アジアを中心とした各国の小売店に当問屋街のメリットを主張しよう。
東京問屋連盟:問屋連盟通信:2009/1/20掲載
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